人生読本~20代からの読書日記~: 「自らをマネジメントするドラッカー流「フィードバック」手帳」井坂 康志 著

2016年6月7日火曜日

「自らをマネジメントするドラッカー流「フィードバック」手帳」井坂 康志 著


●書名・・・自らをマネジメントする ドラッカー流 「フィードバック」手帳
●著者・・・井坂 康志
●価格・・・1300円+税


今回はあのドラッカーの最晩年に直接インタビューすることができた著者による、ドラッカー自身も特に大事にしていた「フィードバック」という考え方をより日常に取り入れやすくするための方法が書かれた一冊です。


「フィードバック」とは人材育成の現場などでも聞く言葉ですが、つまり本人に本人の状況や情報を教えることで行動内容の改善を促す方法です。


この本では自らの「フィードバック」を確認し成長し続ける手帳術を紹介しています。


とはいっても特殊な手帳を使うわけではなく、よくある罫線だけの普通のメモ帳を使いますので、すぐにでも活用できます。




具体的な方法というかメモ帳への書き方などは本書を実際読んでいただくとして、このブログではその背景となる考え方などを見てみようと思います。




このフィードバック手帳の基本的なアクションは以下の通りとなります。
①今の「自分との対話」をする
②それをふまえて「目標設定」をする
③それをもとに行動する
④そのうえで「目標と成果の照合」をする
ここまでの流れをひたすら繰り返します。


これをまず1年を基本単位として、そこから1日単位、そして一生について考えていきます。


そしてこのフィードバックにおいて重要なことは
・「強み」の見極め
・「強みでないもの」の廃棄
・「強みの原石」の発見
の3点。これを意識することで成長し続けることができます。


ここでいう「強み」とはつまり、自分の行動の中で「成果をあげられるもの」です。成果のあげられるものはどんどん高みを目指し、成果を上げられないものは潔く捨てていく。さらに将来強みになりそうなものを日々探し続ける。こうすることで自分の人生という限られた時間の中で最高の成果をあげられるようにするのです。


それに自分でも成果をあげられるものの方がもともと生産性も高いし心理的な負担も少ないですからね。


現在実際にやってみているのですが、一日ごとの作業はそれほどたいしたことはありません。
しかし常にいくつかの具体的な目標が手元にあることで確かに行動は促されますし、心理的にできないことは他の活動に支障がなければすぐに廃棄できるので気持ちの面でも楽に続けられそうです。


この、一日ごとではたいしたことない作業をここからひたすら繰り返していくことで自分の強みを探り成長の糧にすることができるのです。


ドラッカー自身、「自分の強みがはっきり言えるまで2年はかかる」と言っていたそうです。


まだまだ先は長いですが、むしろ20代という早い段階で試せることに感謝して自分の強みを探っていきたいと思います。


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