人生読本~20代からの読書日記~: 「何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術」山口 拓朗著

2017年8月2日水曜日

「何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術」山口 拓朗著

今回の本はこちら。

●書名・・・何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術
●著者・・・山口 拓朗


「うまく」「はやく」書けない人へ


ブログやSNSがかなり普及してきた最近では、個人で文章を書き発信することがかなり簡単になりました。

しかし実際文章を書こうと思ってみても、そもそも何を書いたらいいかわからない人も多いと思います。

また既に何かしらのメディアで文章を発信している人でも、頑張って書いてはいるけれどもなんとなく内容がパッとしなかったり思っていることを伝えきれていないと感じている人もいるかもしれません。

この本はそんな「何を書いたらいいかわからない」「上手い文章が書けない」と悩んでいる人に向けて書かれた本です。

この本に書かれている「書く前の準備」をしっかり行い、実際に書き始める際にも「文章フォーマット」をつかうことで「うまく」「はやく」文章を書くことができるのです。


なぜ「書く前の準備」と「文章フォーマット」が重要なのか?


ただ文章を書くだけならだれにでもできますが、「上手い文章」「わかりやすい文章」となるとそう簡単ではありません。

”文章を書く”というとその書く行為だけを想像してしまいますが、実際には自分の中に書きたいことがあってその情報を相手に伝えるために”書く”という行為に及ぶのです。

自分の中の書きたいことやそれについての情報が整理されていないと、そこから出てくる文章も散らかった、わかりにくいものになってしまいます。

また文章を書いて自分の想いを相手に伝えるためには、それに適した文章の流れがあります。

読む相手も人間ですから、その心を動かすためにはただ押し付けるだけではいけないのです。


実際に行う「準備」と「フォーマット」


この本では、文章を書く前にその内容についての情報を整理したうえで、以下の項目を考えるよう書かれています。

  1. 読者ターゲットを明確にする
  2. 読者ターゲットのニーズを把握する
  3. 文章の目的を明確にする
  4. 読者の反応を決める
  5. メッセージをひとつに絞る
  6. 文章の切り口を工夫する
  7. 文章のレベルを決める
  8. 文章のテイストを決める
これらの項目をひとつひとつしっかり考えて決めることで、「伝えたい相手」に「伝わる」文章を書きやすくなります。

またこれらの項目が文章を書く上での見取り図の役目も果たしてくれるので、文章を書きあげて見直す際にも目的とずれていないか確認するのに役立ちます。

これらの項目を決め準備が整ったら実際に書いていくわけですが、その時もただ漫然と書くのではありません。

この本に書かれている「文章フォーマット」を活用することで、迷いなくわかりやすい文章を書くことができます。
  • 結論優先フォーマット
  • 物語フォーマット
  • 主張フォーマット
  • SNS紹介・宣伝フォーマット

これらのフォーマットを使うことで、それぞれの文章の目的に沿った流れが書きやすくなります。

たとえば結論優先フォーマットなら
①結論→②理由→③具体例→④まとめ

と書いていくことで、自分も何を書くのか見失わずに、読む人にもわかりやすい文章が出来上がります。


まとめ


「文章を書く」という誰にでもできることだからこそ、やり方を知っているかどうかでその成果に天と地ほどの差が開いてしまいます。

個人の発信スキルが重要になってきている現代で「うまく」「はやく」書く方法を知ることはそれだけで頭一つ抜け出す材料となるのです。

今なんとなく文章を書いていてこのままでいいのかと悩んでいるのなら、ぜひ読んで損はない一冊です。


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