人生読本~20代からの読書日記~: 1月 2017

2017年1月29日日曜日

「レバレッジ勉強法」本田 直之著

今回の本はこちら。

 

●書名・・・レバレッジ勉強法

●著者・・・本田 直之著

●価格・・・1300円+税


本田直之さんによるレバレッジ・シリーズの一冊、社会人に必須な勉強について書かれた「レバレッジ勉強法」です。


“レバレッジ”とは“てこの原理”のこと。

“てこ”を使えばより小さな力で大きなものを動かせるように、勉強に“レバレッジ”を利かせることでより少ない時間でより大きな成果を得ることができます。


勉強に時間をかけて成果を得るということは、勉強とはつまり投資です。

勉強して無駄をなくし、より大きな成果を得るために行うものです。


著者の本田さんは自称「勉強が大嫌いな怠け者」。

ただそれ以上に無駄なことが嫌いなので、その無駄を減らすために勉強をしているそうです。

しかしそこは勉強嫌い。

この「レバレッジ勉強法」は、気合や根性で勉強するのではなく「仕組み」を作り効率よく成果が出るようにすることを軸に書かれています。


① 勉強もROIを考慮することなく初めては、百害あって一利なし


ROIとは“Return on Investment”の略で、「投資に対してどれくらいのリターンを取るか」ということです。

例えば、1億円の投資に対し利益が2千万円ならROI20%となります。


勉強には当然時間がかかります。

時間とは人生で最も重要な資産であり、その時間を投資する以上目的(リターン)を徹底してクリアにしなければなりません。


もちろん趣味としての勉強なら別ですが、自分の仕事に活かし成果をあげることが目的ならリターンを考え損得勘定をしっかりすることが、成功への近道となります。


② 貯金は「天引き」がいちばん良いとされるように、勉強時間も天引きし、あらかじめ強制的に確保する


普段の生活のなかでいきなり勉強しようとしても、仕事の時間が減るわけでもないのでつい後回しにしてしまうかもしれません。

しかしそれは「余ったお金を貯金しよう」というのと一緒で、「空いた時間で勉強しよう」と思っても決してうまくはいかないのです。


それならば解決法も貯金と同じで、そもそもの予定の中に勉強の時間を確保し「天引き」してしまえばいいのです。

ただここで気をつけないといけないのは、いきなり長い時間を確保してはいけない、ということです。


急に「15時間勉強しよう!」とか思っても絶対続かないですし、単純に時間を長くするだけだとだらけてしまい勉強の質も落ちてしまいます。

そうならないためにもあくまで現実的な時間の範囲内で、なおかつ「短い時間で集中してやる」ということを意識しましょう。


他に時間を天引きする方法としては、語学などならスクールに通うなどの方法も有効です。

他人が関わっていればひとりでやるより気持ちに強制力が働きますし、インプットとアウトプットを両方できるのでより勉強の質が上がるでしょう。


③ 英語をマスターしたかったら、自分なりに「小さな成果を把握できる仕組み」をつくっておく


英語に限ったことではありませんが、特に語学は勉強の成果が実感できるまでに長い時間がかかります。


意思のものすごく強い人なら別ですが、上達しているかどうかわからない状態が長く続くと普通の人は心が折れて挫折してしまうでしょう。


それを避けるためには普段の勉強で地道に基礎体力をつけるとともに、例えば勉強した時間を記録したり使いやすく短い例文を実際に使ってみたりという「ささやかな達成感」を得られる仕組みを作ることで続けやすくなります。


また子供の頃に学校でやった人もいるかもしれませんが、マラソンで走った距離に応じてハンコを押していくすごろくのように視覚化することで自分のやる気も上がり楽しみを見出しやすくなります。



「レバレッジ勉強法」を読んでいて何度も「この考え方を学生時代に知っていれば…!」と思いました。

しかし今からでも勉強することで時間を増やしていくことは可能です。


「要領よくやる」とか「計算高い」というと、日本ではなぜかネガティブなイメージがありますが、こと成果をあげるための勉強に関してはいかに「要領よくやるか」が重要になります。


要領よく勉強して時間を増やし、その増えた時間でまた勉強してさらに時間を増やし…という正のサイクルを作ることができれば、あとは自然に成果をあげ成功に近づく。


人生の貴重な時間を無駄にしないためにも、勉強にレバレッジをかけてもっと豊かな時間を増やしていきましょう。




「レバレッジ・シンキング」本田 直之著
「レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則」本田 直之著

2017年1月25日水曜日

「天才!成功する人々の法則」マルコム・グラッドウェル著 勝間 和代訳

今回の本はこちら。

 


●著者・・・マルコム・グラッドウェル著 勝間和代訳

●価格・・・1700円+税


1万時間の法則というものをご存知でしょうか?


世間では“天才”といえばただその人が並外れた能力を持っていて、それこそ“天性の才能に恵まれた特別な人”ととらえられがちですが、この「天才!成功する人々の法則」の著者グラッドウェル氏は「天才とは本当に個人の才能によるものなのか?」と疑問を投げかけています。


そしてこの本の中で様々なデータや実例と共にその答えが明かされていきます。

1万時間の法則もその答えの一部でしかありませんが、この「天才!成功する人々の法則」を読むことでそれら「成功するための法則」を知ることができます。


① 1万時間とは成功へのマジックナンバーである


モーツァルト、ビートルズ、ビル・ゲイツ等々。

これら世界的に有名ないわゆる“天才”には、ある共通点があります。

それは、有名になる前の段階で全員1万時間に達するトレーニング期間があった、というものです。


モーツァルトは作曲を始めてから傑作を作り上げるまで約20年かかり、ビートルズは爆発的な成功を収める前に1日8時間で週に7日ライブを行い続け、ビル・ゲイツは1960年代から大学でコンピュータに触れプログラミングを学び続けていました。


また90年代のはじめにエリクソンという心理学者がある音楽学校のバイオリニストに行った調査も紹介されています。

この時バイオリニストを技量面で3段階に分け練習時間の調査を行ったのですが、その結果

・上級(世界的ソリストになりうる)→1万時間

・中級(“優れた”という評価)→8000時間

・下級(公立学校の音楽教師止まり)→4000時間

と、明確に練習時間の差があることが分かったのです。

彼らは皆小さい頃の練習時間はあまり変わりませんが、年齢が上がるにつれて上級者はどんどん1日の練習時間が増えていき最終的に1万時間に達するそうです。

そしてこの調査のもう一つ面白い点は、エリクソン氏が“生まれつきの天才を見つけられなかった”という点にもあります。


このように、世界的なレベルにまで技術を磨くためには必ず1万時間というラインを越えなければならないのです。



② 文化的な遺産は強い影響を及ぼす。深く根をおろし、長く生き延びる


「天才!成功する人々の法則」では前半に1万時間の法則、そして後半には文化や環境の面から成功者たちの共通点を探っていきます。


文化とは国や地域ごとの言葉や他人との関わり方、生活の様式等様々なものを含む言葉です。

この「文化」は自分が生まれるはるか以前から脈々と受け継がれてきたものであり、自分でも知らないうちに身に染み付いています。


日本も似ていますが、たとえば韓国では部下が上司に意見を言うことをあまり良しとしません。ポジションの違いというよりも、明確に序列としての上下関係が強いのでしょう。


一時期韓国の航空会社では、世界の他の航空会社に比べて格段に事故が多く起きました。

その大きな理由の一つが上記の上下関係で、たとえ部下(例えば副操縦士)が危険を察知したとしても上司(操縦士、機長)にその意見をしっかり伝えることができず、伝わったころには事故を回避する時間が無くなっている…なんてことがあったそうです。

そんな馬鹿な、と思うかもしれませんが、文化とはそれだけ強烈に我々を縛り付けているのです。


成功につながりそうな例として、アジア人がヨーロッパ人に対して有利な点を挙げましょう。


アジアでは昔から稲作が行われていましたが、稲作には複雑で忍耐の必要な作業が多くあるため、稲作をしない民族よりも勤勉になる傾向があるそうです。

これは、農家でもなければ自分の手で稲作をすることなんてほとんどない現代人にも受け継がれているそうです。


また、数字の発音が短く単純な言語を使う国の人は、数字の発音が長く複雑な言語の人たちより数学が得意になりやすいそうです。


これは同じ問題を解くにしても読む段階からほんの少しだけ早く簡単だからなのですが、そのわずかな差が徐々に大きくなり最終的には数学全体の成績にまで影響します。


このように文化とは、成功を考える際に決して無視はできないほど大きな要素なのです。



③「長時間にわたってトレーニングを積める機会」こそが「並外れた好機」


これは翻訳をした勝間さんによる解説の言葉なのですが、まさにこの「天才!成功する人々の法則」で説かれている内容を簡潔に言い表していると思います。


環境や文化によって手に入れたわずかな優位が次の優位を作り、さらにまたその次の優位を作り…と、成功する人というのは徐々に周りとの差を広げていきます。


そして最終的に1万時間のトレーニングを積むことができ世界的なレベルのスキルを手に入れたとしてもそれだけでは成功しません。

そのスキルを最大限に活かせる時代に生まれる必要すらあります。


しかしこうして適切な時期に1万時間のトレーニングを積むことができれば、その人は「天才」に限りなく近づくことでしょう。



私たちは出来ることも出来ないこともとかく個人の責任にしがちです。

しかしそこには、環境の力が大きく関わっています。


そうした文化や環境の影響を十分計算に入れたうえで適正な努力をすることによって、誰でも天才の域に達することはできるのです。


この「天才!成功する人々の法則」は、そうした私たち自身の可能性を示してくれる素晴らしい一冊です。




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「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」勝間 和代著

2017年1月18日水曜日

「佐藤オオキのボツ本」佐藤 オオキ著

今回の本はこちら。

 

●書名・・・佐藤オオキのボツ本

●著者・・・佐藤 オオキ著

●価格・・・1800円+税


デザインオフィスnendoの代表、佐藤オオキさんによる「ボツにしたアイデア」について書かれた本です。


なぜ「ボツ」という、最後まで生き残ることのなかったアイデアについての本を出したのでしょうか?


佐藤オオキさんに依頼されるデザインは絵や形など表層的なものばかりではなく、ブランドイメージやビジネスモデルなどの抽象的なものも含めて多岐に渡ります。

そうした依頼の中でプレゼンをする際にはいくつかの案を提案するそうなのですが、その時採用されたもの以外はもちろん「ボツ」となります。


そうして大量の「ボツ」が生み出されるわけですが、メディアなどを通して我々の目に触れるのは採用された完成形だけです。


しかし完成形だけしか見なければ、そのデザインの本当の背景を知ることはできません。

「ボツ」の側から見ることで初めてアイデアの出し方がわかり、そのアイデアを磨き上げていくプロセスを知ることができるのです。


それに大量の「ボツ」には、ただの対案というだけではない重要な役割も秘められています。


この本では「ボツ」の様々な力を知ることができるのです。


① 多数の案をボツにして1つの方向性に絞り込むなかで、「せっかくやるなら、ここまでやらないと意味がない」と思ってもらえるほどの覚悟にかわる


現在のビジネス環境は日々劇的に変化しており、そんな中で佐藤オオキさんへの依頼も具体的で明確な指示のあるものから会社の認知度や新規事業などのようのな抽象度の高いものに変わってきているそうです。


それらの案件の中で複数の案をプレゼンする際は「極端に方向性の異なる案を多角的に提案する」ことを心掛けているそうです。


これらの提案はたとえどれを選んでも効果が出るような、それぞれの方向性においてのベストな案。


その中ならどれを採用しどれをボツにするのかと議論し考えることで、メンバー内での意思がより強固なものになります。

さらに採用された案は議論の中で磨きがかかり、プロジェクトそのものの成功率も高まります。


以上の効果を出すためには、いくつものボツ案が切り捨てられることが重要なのです。


② 一度捨てたモノにも、宝の山が隠されている


ボツになったアイデアはただ捨てられるだけではありません。


一度捨てたボツ案も他のボツ案などと組み合わせることで立派な新しいアイデアになりますし、それらの方向性が異なる場合でもつながることでより強いアイデアに成長する、ということもあるのです。


また依頼主の要求に対しボツになるほど極端に振り切った提案だったとしても、依頼主がその極端さに刺激を受けて許容範囲が広がり、再び採用される場合などもあります。


ボツ案は捨てられた後であったとしても、無限の可能性を秘めているのです。


③ 業界の習慣をあえて崩し周囲を刺激するために、時にはピエロを演じるつもりであらゆる方向からアイデアを提案していく


依頼をしてくる人たちは、その道のプロフェッショナルで、日夜その商品や企業そのものについて考えている人たちです。


しかしずっとその業界に浸っていると、知らず知らずのうちにその業界特有の習慣や常識に縛られてしまい新たなアイデアを出すことが難しくなってしまいます。


そういう人たちに、素人目線からのアイデアを本気で提案する。

業界の常識や都合をいったん横に置いておいて良い意味で非常識なアイデアや提案をすることで、現場の人たちが普段言わないけど心の中で思っていたアイデアが出てきたりするそうです。


自分たちの想像しなかった角度からの提案で業界の慣習が少しでも崩せれば、現場の人たちのアイデア出しのハードルを下げることができ、いろんなアイデアを出すきっかけになるのです。


ボツ案を含む大量のアイデアが、みんながやる気を出すきっかけになりチームが活性化するのです。



「ボツ」とは、結果的には世に出ません。

しかしある完成形を生み出すには、多くのボツ案が必要です。


にもかかわらず私たちは、これまで経験したさまざまな失敗から「ボツ」を恐れ、臆病になってしまいがちです。

それでは、あまりにももったいない。

「ボツ」を知り、多くの「ボツ」を生み出すことで、アイデアをさらに磨いていきましょう。


またこの本は多くのボツ案の写真やメモが載っているので、ボツを含めた企画の過程をたどることでデザイナーの仕事の本質が垣間見える貴重な一冊でもあります。




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「佐藤オオキのスピード仕事術」佐藤 オオキ著

2017年1月8日日曜日

「伝え方が9割」佐々木 圭一著

今回の本はこちら。

 

●書名・・・伝え方が9割

●著者・・・佐々木 圭一著

●価格・・・1400円+税

 

この「伝え方が9割」は「人にものを伝えるのが苦手だった」と自認する著者が、自分の感動した多くのコトバから見つけた共通点を体系化し確立した「強いコトバ」を作る技術がたくさん詰まった一冊です。

 

私たちが普段話している言葉は、同じ内容であっても伝え方によって相手の答えが変わってしまうほどの力を秘めています。

 

しかしそんな大切なものの伝え方・言葉の使い方のほとんどは学校で習うものではなく普段の生活の中でなんとなく身に付けていきます。

つまり誰もが「自己流」なのです。

 

相手の答えを変えてしまうほど大切なものの伝え方を誰もが自己流で済ましているのですから、この本で体系化されている技術を学んで日常生活で活かすだけで頭一つ飛び出ることができます。

 

特に以前よりも個人発信力が求められる現代こそ、これら伝え方の技術が必要なのです。

 

① コトバはあなたが思っているより、もっと自由

 

コトバには「正しい」使い方があります。たとえば、

 

「愛している」


「愛してる」

 

これはこの「伝え方が9割」に載っている例ですが、日本語としては上の「愛している」が正解です。

ですが、「愛してる」といった方がより「伝わる」場合もあるのです。

「愛している」だと一文字多い分勢いに欠け、少し回りくどく感じてしまうかもしれません。

 

とはいえ(そういえば僕の)俳優という観点から言うと必ずしも「愛している」が伝わりにくい表現ということでもありません。その時の状況やいう人の性格も含めて考えれば、もしかしたら「愛している」の方が伝わりやすい場合もあるかもしれません。

 

何が言いたいかというと、「正しい」と「伝わる」は別である、ということです。

 

そしてこの「伝え方が9割」では「伝わる」表現に重きを置いています。

 

あくまでコトバは道具であり、使い方は私たち次第で変えてもいいのです。

そもそも言葉とは変化するものであり、平安の昔から「最近の男女はことばづかいがあやしい!」と言われていたのですから。

 

② 人は「決断」が得意ではないのです。一方で、人は2つの選択肢があるときの「比較」が得意です

 

頼みごとをしたときに相手に「イエス」と言ってもらう確率をあげるための方法のひとつです。

 

人は「決断」するのが苦手です。大切だとは思っていても、しばらく考え込んで答えを先送りにしてしまいがちです。

それに、相手からの一方的なお願いだったらよっぽど好奇心旺盛な人でもない限りそう簡単に「イエス」とは言ってくれないでしょう。

 

例えば

 

「デートしてください」

 

この頼みごとをした人の勇気は素晴らしいと思います。自分の想いが素直に表現されていて、好意は伝わってきます。

でも、最初から相手が自分のことを好きでもない限り断られる可能性の方が高いのではないでしょうか。

 

これを、相手の好きなものという情報も計算に入れたうえで

 

「驚くほど旨いパスタの店と、石釜フォッカッチャの店、どちらがいい?」

 

こうするとどうでしょう。もちろん両方とも相手の好物です。

 

最初のストレートなお願いよりも、どちらかを選んでくれる可能性は上がったのではないでしょうか。

そしてこの場合目的がどちらも同じ「デートしてください」だとすれば、結局どの店を選ばれてもデートはできて目的を達成できるのです。

 

人は決断するのは苦手ですが、二つあるものを並べて比較するのは非常に得意です。

そして「こちらがいい」と比較して自分で選択すると「決断した」と錯覚します。

 

この習性を利用して、自らのお願いを聞いてもらうのです。

 

また上記のデートの例の場合、最初の「デートしてください」ではお願いの中に自分にとってのメリットしか含まれていません。

ですが二つの店を提案した方では、両方相手の好物なので自分だけでなく相手にとってのメリットも提示しています。

 

自分にもメリットがあると思えば、「イエス」行ってくれる可能性は自ずと上がりますよね。

 

③ 「ノー」を「イエス」に変える技術の答えは、相手の中にあります。

 

今のデートの例のように、相手の好きなこと、あるいは嫌いなことを想像してコトバを作ることで「ノー」が「イエス」になる確率はぐんと上がります。

 

これは特定の誰かに対するお願いだけではなく、不特定多数が対象となるポスターやトイレの張り紙などにも当てはまります。

 

以前は「トイレはきれいに使ってください」と書いてあったのに最近では「いつもトイレをきれいに使って下さりありがとうございます」というような言葉に代わっているのを見たことがある人も多いと思います。

 

これも最初は自分(店側)の都合だけでお願いしていたのを相手の心(感謝されると嬉しい)を想像したうえで変更したものです。

こうした表記は増えているようなので、実際に効果も上がったのではないでしょうか。

 

「お願い」は相手の心の中を想像してコトバを作る。

つまり「お願い」はあなただけののコトバではなく、あなたと相手との共同作品なのです。

 

 

この「伝え方が9割」には他にも多くの「ノーをイエスに変える技術」や言葉そのもののインパクトを強くするための技術が載っています。

 

どれもわかりやすい例と共に載っていてその効果に驚かされるのですが、読んでいて伝わってくるのは「コトバはひらめくのではなく、作れる」という著者の想いです。

 

そこには確かな技術があり、より相手に伝わる方法を自分で作ることができる。

 

その技術を駆使して、私たちの人生に訪れる多くの分岐点において相手の「ノー」を「イエス」に変え、素晴らしい人生にしていきましょう。