人生読本~20代からの読書日記~: 「一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか?」小川 晋平 俣野 成敏 著

2016年6月7日火曜日

「一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか?」小川 晋平 俣野 成敏 著


●書名・・・一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか?
●著者・・・小川 晋平 俣野 成敏
●価格・・・1380円+税


さまざまな本で強調される習慣の大切さですが、この本ではなぜ一流の人ほどその習慣を大事にするのかという理由と具体的な実践法を「朝・昼・夜」また「毎日・毎週・毎月・毎年・一生」という観点から紹介しています。




今回はその中でいくつか僕が気に入ったものをご紹介します。


①朝のエネルギーが完全なうちに、一番エネルギーを消耗する作業(重要な意思決定など)を行う
②時間の無駄を削るために、仕事をフェーズで区切る
③判断するときは対局軸を考える癖をつける→マトリクス思考


他にも気になるものはたくさんあるのですが、とりあえず今日はこんなもんとして・・・




①朝のエネルギーが完全なうちに、一番エネルギーを消耗する作業を行う
大多数の人は日中働いて夜休むというサイクルで働いていると思うのですが、この習慣の中で例えば英会話とかジムで体を鍛えるとかいった活動をしようとするとつい夜の終業後にスケジューリングしがちです。


しかし人のエネルギーはスマホの充電のようなもので、夜しっかり眠っていれば朝起きた時点でエネルギーが100%。そこからなにか活動をするたびにエネルギーを消耗していきます。


となると一日働いた後になにか新しい活動をしようと思ってももうエネルギーを消耗仕切っていてまったくやる気が起きない、なんてことにもなりがちです。


ときには頑張ってやれる日もあるでしょうが、それでは再現性に乏しく安定して成果を上げられれ活動とは言えません。


そこで、多くのエネルギーを消耗する作業、とりわけ頭を使う作業などを朝いちばん元気な時にやってしまうのです。つまり、その作業の優先順位を上げるわけですね。
これで、成果をあげられる活動を確実に行うことができるわけです。


②時間の無駄を削るために、仕事をフェーズで区切る
なにか仕事や作業を開始するときについその作業全体の内容でざっくり考えてしまうことがあります。例えば「企画書を書こう」とか「アイデアを考えよう」とか。
この考え方だと実際どこまで作業したらいいのか内容も曖昧だし期限も決まってないためだらだらと行うことになりがちです。


この曖昧なものの「期間と達成基準(何を測定するのか、基準値はどれくらいか)を明確にすること」が、フェーズを区切ることです。


こうして一つの仕事を細かいフェーズに区切って具体的に考えることで、その仕事の課題や穴に気づくことができます。


大事なことは、具体的な動作に落とし込むことです。


③判断するときは対局軸を考える癖をつける→マトリクス思考
自分が絶対に正しいと思った意見でも、必ず逆の意見が存在する、これを「対局軸の発想を持つ」といいます。


これ自体すごく重要な考え方なのですが、この対局軸が例えば「好き/嫌い」などの2通りだけだと単純に考えて半分のことが選択肢から外れてしまいます。


ここにさらにもう一つの判断基準「成果が出る/成果が出ない」というものを追加します。


横軸を好き嫌い、縦軸を成果が出る出ないとした十字を書くと、そこに4つの領域が現れます。すなわち、


「好きで成果が出る」「好きで成果が出ない」「嫌いで成果が出る」「嫌いで成果が出ない」


となります。
この中で成果の出るものをやろうとすると、最初嫌いというだけで選択肢から消えていたものが「嫌いだけど成果が出る」ものとして選択肢として復活します。


このように対局軸を二つ使って考えることで、選択肢の幅は無限に広がります。
ちなみにこの対局軸自体も無限にあるので、どんな対局軸があるかを自分で考えていけば物事を考える視野は格段に広がります。




以上三点が今回僕の気になった内容でしたが、他にもたくさんの実践法や考え方が載っているので、自分の習慣を成果の出るものにしていくためにどんどん実践していきたい一冊です。


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