人生読本~20代からの読書日記~: ビジネス書
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2018年4月27日金曜日

作業を徹底的に効率化する!「光速パソコン仕事術」ヨス著

今回の本はこちら。



●書名・・・効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術
●著者・・・ヨス



どんな作業でも「もっと効率化できないか?」と考える


著者のヨスさんは「効率化の鬼」と言われるほど自他ともに認める効率化オタク。

そんなヨスさんが書いたこの「光速パソコン仕事術」ではパソコンでの作業を効率化できる様々な方法が書かれていますが、本当に重要なのはその考え方。

つまり普段行っているいろんな作業をあらためて見つめなおし、自分の頭で「これはもっと効率化できないだろうか?他にいい方法はないだろうか?と考え続けることです。

この本に書かれているそれぞれのテクニックをマネして取り入れるだけでももちろんかなりの時間短縮ができますが、考え方そのものを取り入れれば今後どんな作業でも効率化していくことが出来ます。

これはパソコンに限ったことではありませんが、普段の何気ない行動に疑問を持ち効率化する方法を探したり工夫する思考回路が、自分の生産性を飛躍的に向上させるのです。


効率化のために投資した時間は、あとで何倍にもなって返ってくる


考え方が大事だとは言ってもやはりこの本で紹介されているテクニックもそれぞれ効果的で魅力的です。


中には1秒単位での時間短縮をするものもありますが、

「そんな短時間短縮してどうするの?」

と思う人もいるでしょう。

しかしこの"1秒"が、大切なのです。

もし1日に10回行う作業を、1秒短縮することが出来たらどうなるでしょうか?

1日で10秒の短縮。

1ヶ月で5分(300秒)の短縮。

1年で1時間(3600秒)の短縮。

そしてこの1秒短縮をさらに10種類やったら?100種類やったら?

ここまでくれば効率化のために調べ物をしたり設定をすることに使った数分~数時間なんて簡単に回収できます。

しかも投資した時間を回収した後もずっと時間を生み出し続けてくれます。

この効率化によって生み出した時間をさらなる効率化に投資することによって、時間効率を雪だるま式に改善していくことができるのです。


王道のショートカットから単語登録、ブラウザの設定から情報共有まで様々


この「光速パソコン仕事術」には作業を効率化するための様々なテクニックが紹介されていますが、その多くは誰でも簡単にできるものばかりです。

単語登録やブラウザの設定など若干手間のかかるものもありますが、上記のようにその時間は今後パソコンを使っていくうえで簡単に回収できますしそもそも本の中で設定方法などが丁寧に説明されているので決して難しいものではありません。

実際僕もこの本を読み進めながらすぐできるものはどんどん実践しましたし、それ以外もチェックを入れておいて順次取り組んでいく予定です。

この記事を書くにあたっても、今まで使ったことのないショートカットキーを少しずつ使い始めてその効果を実感しています。


またこの「光速パソコン仕事術」では自分のパソコンでの効率を上げる方法だけでなく、チームで働く際に効果を発揮する"情報共有"を効率化する方法も多数載っています。

具体的にはクラウドを利用したEvernoteなどでの情報の共有、Googleが提供するGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどです。

これらは他の人との情報共有が簡単なため相手とのやり取りでもかなり時間を短縮できますし、ネット環境があればどの端末でも作業ができることから「作業に使うパソコンが壊れた!どうにもできない!」という事態になるリスクを軽減することにもつながります。


まとめ


ヨスさん自身が"効率化の鬼"と呼ばれるだけあってこの「光速パソコン仕事術」には自分で調べたらかなりの時間がかかりそうなテクニックが多数載っています。

その調べる時間を短縮できるだけでもこの本の効果はかなり大きいのですが、それ以上に大切なのはやはり実践を通して"自分の頭で「もっと効率化できないか?」と考える癖をつけること"です。

この考え方の癖さえつけば、今後はどんな作業でも自分でどんどん効率化することが出来ます。


作業を効率化して時間を生み出し、その時間で人生の質を高める。

この本はその一歩を踏み出すための、大きな助けになってくれるでしょう。





関連書籍記事

「レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則」本田 直之著
「佐藤オオキのスピード仕事術」佐藤 オオキ著

2018年4月5日木曜日

「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」グレッグ・マキューン著

今回の本はこちら。



●書名・・・エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
●著者・・・グレッグ・マキューン


最近漫画版も出版された、ビジネス書の良書です。

インターネットやスマホの普及により人々が得られる情報は増えコミュニケーションの速度は格段に上がりましたが、そのスピード感の中で消耗し自分が今何をしているのかさえ把握しきれないほど忙しい人が続出しています。

この本ではそんな複雑で煩雑な多くの物事の中から本当に重要なものに自分の時間やエネルギーを集中して投資するための思考法、「エッセンシャル思考」を教えてくれます。


今、自分は正しいことに力を注いでいるか?


世の中にはありとあらゆる選択肢やチャンスが転がっています。

しかもその多くは魅力的なもので、実際に大きな結果がついてくるものも数多存在します。

目の前に現れたチャンスについ飛びついてしまいがちですが、本当にそれでいいのでしょうか?

たとえそのチャンスが魅力的なものだとしても、今の自分にとって本当に重要なものなのでしょうか?

多くの人は深く考えずチャンスに飛びつきます。
いや、本人は考えているつもりでも、それが目の前に現れてから考え始めては間に合いませんし、そもそも忙しすぎて深く考えるほどの時間がない場合がほとんどです。

そして人には様々な制限があります。

それは日々の時間だったり、自分のエネルギーの上限だったりします。

そもそもリソースの限界があるのですから、無駄なことに時間やエネルギーを浪費しないように常に自分が正しいことに自分の力を注いでいるかを意識しなくてはならないのです。


「全部手に入れよう、全部やろう」とするうちに、私たちは知らず知らず何かを失っている


それに、無数のことを全部やろうとすることには明確な、そして大きなデメリットもあります。


たとえば、100の方向に1cmずつ進むとします。

これではひとつひとつの向きには当然ですが1cmしか進めません。

しかしもし同じ時間とエネルギーをかけて、たった一つの方向に進んだらどうなるでしょうか。

これまで100方向分に進んでいたエネルギーを集めると100cm=1m分も進むことが可能になります。

これは仕事や作業も同じで、多くのことを並行してやろうとするとどうしても集中力が散漫になりますし、時間も少しずつしかかけることができません。

時間もかけず集中もできない仕事にいったいどれだけの成果が出るでしょうか?


そして僕たちの自分の仕事に対する想定はどうしても甘くなってしまいます。

つまり、何かを実行すると常に自分の予想より時間がかかってしまうのです。

これが100個の仕事それぞれに起これば時間やエネルギーの浪費はますます大きくなり成果は出なくなります。

様々なことを一緒にやろうとするのは、それだけ無駄も多くなるのです。


絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである


では、時間やエネルギーの無駄遣いをなくすためにはどうしたらいいでしょうか。

答えは単純。

本当に重要なこと以外をすべて切り捨て、その分のエネルギーを残った重要なことに振り分ければいいのです。

しかしプライベートな用事でも業務上のことでも、全く重要でないことというのは実はそんなにありません。

どれもそこそこ重要に感じられるから引き受けてしまうのです。

これこそが僕たちの時間やエネルギーを奪っていく元凶。


この"そこそこ重要な案件"をどんどん切り捨てるためにはどうしたらいいのでしょうか?


それは、「採用基準をとことん厳しくする」ことで可能になります。

というか、そうしなければ無理です。基準が甘いとどんどん浸食されます。

なんとなくやりたいことではなく、どうしてもやりたいことをやる。

どうしてもと言いきれないのならそもそも受け入れない。

これくらいやって初めて自分に考える時間的余裕が生まれるし、本当に重要なことを見極めることができるのです。


より少なく、しかしより良く


エッセンシャル思考とは多くの物事をうまいこと成し遂げる技術ではありません。

エッセンシャル思考とは本当に重要な数少ない物事について、最大限の成果を出せるように自分のリソースを効率的に配分する技術です。

より少なく、しかしより良く行うための思考法なのです。


またエッセンシャル思考とは何か問題が起きた時にその対処法として用いるような類のものではありません。

常日頃、普段の生活から「より少なく、しかしより良く」を実践することがエッセンシャル思考なのです。


本の中ではエッセンシャル思考を

  1. 見極める
  2. 捨てる
  3. しくみ化する

という三つに分けて説明しています。

これらの技術を習得することで僕たちは膨大な"重要じゃないこと"から解放され、"重要なこと"で最大の成果を継続して出す方法を身につけることができるのです。


この「エッセンシャル思考」は何を行うにしても絶対に必要な考え方で、かつ一番初めに習得することでその後の作業で成果が出やすくなります。

情報が溢れ、あらゆるチャンスに手が届く現代だからこそ、この本を読む価値は限りなく大きいのです。




関連書籍記事

2018年3月22日木曜日

「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」堀江 貴文著

今回の本はこちら。


●書名・・・本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方
●著者・・・堀江 貴文


ホリエモンこと堀江貴文さんの2015年の著書です。

堀江さんは他の著書でも"次々に行動すること"や"時間を最適化すること"の重要性を説いていますが、この「本音で生きる」では読者に対しそれらをより強力に主張しています。


他人に気を使って自分の人生をないがしろにするのはもったいない


この本は「本音で生きる」というタイトルですが、では逆に「本音では生きられない」とはどういうことでしょうか。

「本当は言いたいことがあるんだけど、嫌われたらいやだから言わない」
「こんなことしたら周りからどう思われるか気になるからやれない」

このように周りのことを気にしていたり

「やりたいことがあるけれど、時間がないからできない」
「自分にはきっと才能や素質がないからできない」

というように自分自身で制限を設けてしまうのも、自分の"本音"を自分で隠してしまうパターンです。

しかし。

はたしてこのように生きて、何かいいことがあるのでしょうか。

たとえ周りのことを気にしてその時は人間関係に波を立てずに済んだとしても、その時気になったことややりたいことを放置してはモヤモヤしたままです。

これでは、この後もずっとこのモヤモヤを引きずることになりいいことはありません。

自分にとって一番大事なのはまさに自分自身の人生のはず。

他人のことを気にしすぎて自分の人生をないがしろにするのは、とてももったいないことなのです。


この世で最も貴重な資源は時間


時間とは、いうなれば人生そのもの。

お金で時間を買うことはできませんが、時間をかければお金を稼ぐことは簡単です。
(間接的にお金で時間を短縮してほかのことに振り分けることはできますが、実際に自分の一日や寿命を延ばすことは不可能です)

しかし時間は、何かをしても"しなくても"自動的に流れ去ってしまいます。


一日は誰しも平等に24時間。

平均寿命も同じ国の人間なら大体同じです。

むしろ病気や事故で短くなることすら珍しくありません。

このように時間とは、有効に使えば何でもできる代わりに誰しも保有量に上限がある(そして増やすことはできない)とても貴重な資源なのです。

この最も貴重な資源を、他人に気を使ったり自分で言い訳することで無駄にしていいわけがありません。


時間を無駄にしないために必要なもの。

それが「本音で生きる」ことなのです。


何か無駄や面倒なことを見つけたら、それを解決する手段を考えることを習慣にしてしまう


時間の無駄をなくすためにはどうしたらいいか。

問題の種類によって解決策はそれぞれ異なるでしょうが、大事なのはその"解決策を考える"ということ。


何か面倒なことがあっても解決しようとせず仲間内でずっと愚痴を言っているような人たちがいますが、堀江さんはこういう人のことを「オヤジ」と呼んでいます(年齢は関係ありません)。

こういう「オヤジ」になるのは何としても避けなければなりませんし、原因をただ周りのせいにして何もしようとしなかったり言い訳をして行動しないのもいけません。

これではいつまでたっても自分の時間を最適化し、やりたいことをやることなどできません。

ここでもやはり「本音で生きる」ことが重要になってくるのです。


まとめ


人間とは社会的な生き物ですから、生きていくうえでどうしても他人という存在が必要になります。

しかしここでその他人の目ばかり気にして動けないといっていると、肝心の自分の人生をないがしろにすることになってしまいます。

そんな風に生きていては楽しくもないでしょう。

それに自分を犠牲にすれば、本来自分が周りに与えられるはずだった価値を与えることもできなくなり社会にとってもマイナスになってしまいます。


これからは個人が価値を発揮して生きていく時代。

周りの目を気にして行動するスピードを落としてしまってはいけません。

それぞれが自分の価値を発揮して、自分の人生をしっかり生きるためにも「本音で生きる」ことが必要なのです。




関連書籍記事
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「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」堀江 貴文著
「99%の会社はいらない」堀江 貴文著
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2018年3月13日火曜日

「寝ながら稼ぐ121の方法」ジェームス・スキナー著

今回の本はこちら。



●書名・・・寝ながら稼ぐ121の方法
●著者・・・ジェームス・スキナー


表紙と書名は若干怪しげですが、著者のジェームス・スキナー氏はあの「7つの習慣」を日本に紹介した素晴らしい方です。


「7つの習慣」でスキナー氏は

「私の人生の目的は、世界により良い生き方を教えることである」

と気が付いたと書いていますが、この「寝ながら稼ぐ121の方法」もそんな目的に沿った、「より良い生き方」を教えてくれる一冊です。


水を汲むより川を掘る


稼ぐ、というと一般的に毎日地道に労働してその対価として受け取る”給料”をイメージしやすいかもしれません。

自分の銀行口座を一つの湖に例えると、普段の消費活動がその湖の水を飲むことです。

しかし水は有限なので、いつかは底をつきます。

それでも水を飲まないと死んでしまうので、普通の人はバケツで別の場所から水を汲んできて再びその水を飲みます。

飲み干せばまた汲み、飲み干せばまた汲み…ということを繰り返すことが、一般的に行われている労働と消費のイメージです。

しかしこれでは、私たちはいつまでも苦労して水を汲んでこなくてはいけません。

もちろん地位が上がったり労働時間を増やす(残業する)ことで汲める水の量(給料)は多少増やすことができるかもしれませんがそれにはかなりの時間も労力もかかりますし、なにより今の日本ではその時まで自分が同じ会社にいる保証もありません。


ここで、”寝ながら稼ぐ人”は別の発想をします。

寝ながら稼ぐ人はただ自分の湖から水を飲むのではなく、別の場所から自分の湖に水を引く”川”を掘るのです。

毎日毎日川を掘り、やがて自分の湖に水を供給する川が何本もできると、飲んだくらいではそうそう水は減らなくなり、むしろ増えやすくなるのです。

これこそが、”寝ながら稼ぐ”ための基本となる、重要な考え方なのです。


昨日より今日、今日より明日、楽になっていく


一筋の川を掘ることができれば、その川は自分が別の川を掘っている間も徐々に湖に水を供給し続けてくれます。

これを繰り返していくと、同じ時間をかけて同じ作業量であっても、自分の湖に供給される水の量はどんどん増えていきます。

このように「収入」そのものではなく「収入源」を増やしていくことで、「収入源」からもたらされる「収入」は積み重なりどんどん大きくなっていきます。

自分が生きていくコストをあまり変えなければ、ある時点からはどんどん収入が大きくなり、自分の自由度が増します。

自由になった時間でまた川を掘っていけば、生きるのはどんどん楽になっていきます。

こうして”寝ながら稼ぐ”ことで、「より良い生き方」を実践できるようになるのです。


売るのではなく、リースする


では実際、どうやって川を掘るように「収入源」を作ったらいいのでしょうか。

例えば、ある一つの商品を作ったとします。

この商品を誰かに販売すれば、もちろんその商品の代金という「収入」を手に入れることができます。

しかし再び「収入」を得ようとしたら、また別の商品を作って販売しなければなりません。

これではいつまでたっても自分は商品を作ることはやめられず、自由にはなりません。


ここで、この商品を売るのではなくリースする(貸す)ことにします。

すると、一度リースをして代金を受け取った後にその商品は手元に戻ってきます。

この戻ってきた商品を再びリースすれば、再び代金を受け取ることができます。

これならば、一つの商品で何回も収入を手に入れることができ、立派な「収入源」となるのです。


まとめ


書名の「寝ながら稼ぐ121の方法」の通り、この本では上記以外の例もあと120(!)個も載っています。

ブログの広告収入から不動産投資までその種類は様々ですが、基本的な考え方はすべて「水を汲むより川を掘る」です。

日本人はどうしても労働して対価を得る稼ぎ方に美徳を感じる人が多いですが、その働き方はもはや過去のものになりつつあります。

それにお金というのは労働の対価としてもらうものではなく、価値創造の対価としてもらうもの。

たとえ寝ながらでも稼ぐことができるということは、それだけ持続的な価値を世の中に与えているという素晴らしいことなのです。


この「寝ながら稼ぐ121の方法」の全てとまでは言いませんが、自分に合ったいくつかでも試して、自分の湖に続く川を掘りましょう。

そうすることで自由度が増し、「より良い生き方」を実現することができるのです。




関連書籍記事
「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」佐藤 航陽著


2018年2月15日木曜日

「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」佐藤 航陽著

今回の本はこちら。



●書名・・・お金2.0 新しい経済のルールと生き方
●著者・・・佐藤 航陽


タイトルの「お金2.0」とは既存の「お金」ではなくその先のお金。

僕たちが普段使う「お金」とは違う、新しい概念としての「お金」です。

「お金」とはそもそも価値を交換するツール(道具)でしたが、テクノロジーの進化や社会の変化によりその役割は変わりつつあります。

お金のためではなく、価値のために働く


最初お金は、移動させるのが難しい「価値」を持ち運びやすくするために生まれました。

生鮮食品や農作物などの価値は持ち運びも大変だし時間と共に腐ったりして毀損してしまいます。

それら保管の難しい「価値」を一時的に「お金」に変えることでまた別の「価値」と交換しやすくする大変便利な道具でした。


それから時代は進み、今僕たちは「お金」を得るために働き、その労働で得た「お金」を「価値」と交換して生活しています。

しかしインターネットなどのテクノロジーの進化により、それまでは保管や移動が難しかった「価値」を容易に移動させたりできるようになったためこの状況は劇的に変わろうとしています。

これからは己の価値を高めるため、また他人に与える価値を増やすために働くことが重要な時代になってきたのです。


テクノロジーの進化により「お金」は「絶対的な価値」ではなくなってきている


そもそも価値というのは目に見えにくいため、現物としてわかりやすい「お金」などが単純に「価値」として認められてきました。

しかしSNSなどの普及により実際にはまだお金は発生していなくとも、「注目度」や「感情」などの価値が徐々に可視化されてきました。

こうなると、これまでの資本主義経済では見えにくいため"存在しない"とされてきた「価値」も存在するものになり、それこそ「お金」と交換することも出来るようになります。


また、自分が生み出した「価値」を他の「価値」と直接交換することも出来るようになるため「お金」そのものが必要なくなる可能性もあります。

もちろんお金にも利便性はありますから存在はし続けるでしょうが、他に価値を媒介する手段が生まれたりそもそも価値のために働いたりと、これからの社会では「お金」だけが絶対的な価値ではなくなっていくでしょう。


「価値」を「お金」に転換する


例えばTwitterのフォロワーや、Youtubeの再生回数や視聴者数。

これらの数が多いことはつまりその人が注目を集めているということですが、この”注目度”というのもそのまま価値です。

見てくれる人が多ければ広告収入も発生させられますし、自分のわからないことなどを質問すれば多くの人が答えを教えてくれたりもするでしょう。


また、素晴らしい事業や企画というものもこれまでは実行するのに最初から大きな資本が必要で困難な場合もありましたが、これからはクラウドファンディングなどで広く資金を集めることも可能になります。

これもその企画に賛同したり期待したりという、感情という”価値”をお金に換えているのです。

テクノロジーが進化したことで、誰にでも「価値」を「お金」に換える道が開かれた時代になったのです。


まとめ


テクノロジーの進化により「価値」を「お金」と交換することが容易になりました。

つまり相対的にお金そのものの価値は下がってきているといえます。

また、価値を高めることで結果的に多くのお金を稼ぐことができるので、これからの仕事を選ぶ基準もこれまでとは変わってきます。

自分がとにかく情熱を燃やせるものを追いかけるのが、これからの時代の働き方になるでしょう。

なんだか「お金2.0」というタイトルとは少し離れた内容に感じるかもしれませんが、それこそが「お金2.0」という”今のお金の先を行くお金”なのです。


今回はお金と価値という点からこの本について紹介しましたが、この「お金2.0」ではほかにも「自ら発展する経済圏の作り方」や「自立分散」、「価値主義」といったこれからの世界を理解する上で重要な事柄についても数多く書かれています。

決して難しく書かれているわけではありませんが、時代の流れを見通すために必読の一冊です。






関連書籍記事
「未来に先回りする思考法」佐藤 航陽著

2018年1月29日月曜日

「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」リンダ・グラットン著 池村 千秋訳

今回の本はこちら。



●書名・・・ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
●著者・・・リンダ・グラットン


これからの「良い未来」を選び取るために、我々は"働き方の3つのシフト"を行わなくてはならない


昨今のテクノロジーの進化や社会の発展には目を見張るものがあります。

しかし、この社会の変化に対しただ受け身の態勢でいたのでは、未来は暗く悪い方へと変化していってしまいます。

逆に良い未来に変化させていくためには、我々がこれまでの働き方をシフト、つまり変えていかなくてはなりません。

そのシフトとは

  1. ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
  2. 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
  3. 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

という、3つのシフトです。


ではなぜ、これらのシフトをする必要があるのでしょうか。


テクノロジーの進化や社会の変化により、未来の生活が変わっていく


未来が変化していく要因は主に5つあります。

  1. テクノロジーの進化
  2. グローバル化の進展
  3. 人口構成の変化と長寿化
  4. 社会の変化
  5. エネルギー・環境問題の深刻化

過去から現在に変化した時にもこの5つの要因は作用しましたが、今後はさらに早いスピードかつ世界規模で影響を及ぼしてきます。

例えば、テクノロジーの進化として最近ではインターネットの普及が大きなものですが、これによりグローバル化も進みましたし社会のスピード感が急に速くなりました。

また、エネルギー問題は世界の喫緊の課題ですし、今後の生活にも大きく影響してくるでしょう。

これらの要因により変化していく社会で、より良い未来を選び取るためには先に紹介した"働き方の3つのシフト"が必要になってきます。


同じ要因から別の未来が待っている


未来が変化していく要因からどんな結果が予想されるのでしょうか。

例えば将来テクノロジーの進化によりネット通信はより容易なものになり、AIによる言語の同時通訳も進むでしょう。

さらにエネルギーの枯渇により消費量が制限され、車や電車による移動もかなり高コストになると予想されます。

これらのことから未来では、家に居ながらにしてネットを通じ世界中の人と仕事をする人が増えていくでしょう。

これは簡単かつ低コストで世界中の専門家とコミュニティを作れる反面、下手をすると各個人の生活がとても孤独で寂しいものになる可能性もはらんでいます。

このようにいくつもある未来の可能性の中で、自らの意思で「良い未来」を選び取ることが重要になってきます。


まとめ


これからの社会はこれまでよりもさらに大きく変化していきます。

そして様々な可能性がある未来の中で「良い未来」を選び取るためには、「働き方の3つのシフト」が必要になってきます。
  1. ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
  2. 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
  3. 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ
これらのシフトを主体的に行うことで、より「良い未来」を選ぶことが可能になります。


この「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」では、これら働き方の3つのシフトや未来が変化する5つの要因についてかなり詳細に書かれています。

また、この変化を含めたいくつもの未来を、2025年におけるいろんな国の架空の人物の生活を紹介することでわかりやすく説明しています。

架空といっても、どれも今の世界から続いた現実味のある予想ばかり。
自分のこれからの生活にも大いに参考になるものばかりです。


未来は誰の前にも広がっていますが、ただ漫然と迎えるだけではそこには暗い未来が待っています。

大事なのは選択肢をよく理解し、自分で主体的に選び取っていくこと。


この本はその主体性の重要性やいま世界で起こりつつある変化も理解しやすくなる、この時代の変わり目に必読の1冊です。



2017年10月15日日曜日

「人生の勝算」前田 裕二著

今回の本はこちら。



●書名・・・人生の勝算
●著者・・・前田 裕二


”ヒト”と”ヒト”の「絆」から、対価が生まれる


著者はSHOWROOMというライブストリーミング(リアルタイムでの動画配信)サービスを運営している前田裕二さんです。

前田さんはSHOWROOMを通して、これまではなかなか個人で食べていくだけのお金を稼ぐことができなかった表現者たち(ミュージシャンやアイドル、俳優など)がそれぞれの努力に応じて収入を得られる仕組みを作っています。


最近では消費者がお金を払う対象が、以前と少し変わってきました。

これまでは単純になにか”モノ”をもらう対価としてお金を支払っていたのですが、情報量も物質的な量も様々なものが豊かになった現在では、その”モノ”の価値は少しずつ下がっています。

ただの”モノ”はどこでも誰でも手に入れることができるので、今度はそれを「誰から買うのか」が問題になります。

これは上記の表現者たちが作るいわゆる芸術作品的なものも同じで、ただ「いい作品」という”モノ”だけを売るのではなく、その作品を作った”ヒト”と消費者の関係=「絆」の中でより多くのお金を支払ってもらうことができるのです。

これからの時代にはいかに消費者との「絆」を作っていけるかが重要になってきます。


「常連客」を”中の人”にすることでより強固なコミュニティを作ることができる


前田さんはこの本の中で「なかなか潰れないスナック」や「AKB48」をよく例に出していますが、両者の共通点は「常連客を中の人にした」ことです。

”中の人”というのは、ただ受け身の消費者ではなく運営側であったり共同体意識を持った人たちのこと。

スナックであればママが酔いつぶれた後に後始末をする馴染みのお客さんだったり、AKB48であればお気に入りの子を応援するために個人で動画を作って宣伝してくれたりする人のことです。

このようにお客さんを”中の人”化することができれば状況に応じてより大きなお金を使ってくれるし、他のお客さんへも働きかけてくれたりします。

そうやって強固なコミュニティを作ることができれば、ただ単に”モノ”(この場合はお酒や歌)だけを売るよりも何倍も大きな価値を生み出すことができるのです。


小学生時代の路上弾き語りから得た気づき


この「”ヒト”の「絆」から、対価が生まれる」というのは、著者である前田さん本人の小学生の頃の経験から実感したものだそうです。

前田さんは小学生の頃もらったギターで路上での弾き語りをやっていたそうなのですが、最初はなかなかお金を稼ぐことができない。

曲のクォリティだけで言えば、経験が短いのだからそこらの大人のミュージシャンにもかなうわけがありません。

そんななか、あるお客さんからのリクエストに少し工夫をして応えることでみごとそのお客さんとの「絆」を作り、なんと路上ライブにも関わらず1万円札をもらうことができたのです。

具体的な工夫方法やお客さんとの「絆」の作り方はこの「人生の勝算」を読んでいただきたいのですが、前田さんのこの体験がSHOWROOMを作るきっかけの一因にもなり、ビジネスの本質をとらえる大きな一歩にもなったのです。


まとめ


ネットが発達し人間同士の関係はドライになったといわれたこともありましたが、だからこそ多くの人が「誰かとのつながり」を心から求めています。

そしてそんな時代だからこそ前田さんの運営するSHOWROOMは”ヒト”と”ヒト”の「絆」を作り、そこから価値を生み出すことで努力が正当に報われる社会を作ろうとしています。

努力を継続することで強固なコミュニティを作り、そこにできた「絆」から大きな価値を生み出していく。

これからの”人生の勝算”は、まさにこの一点にあるのです。





関連書籍記事

「メモの魔力」前田 裕二著

2017年10月9日月曜日

「マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方」齋藤孝監修

今回の本はこちら。



●書名・・・マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方
●監修・・・齋藤 孝
●マンガ・・・阿部花次郎


”現代の戦い=ビジネス上の交渉”に「孫子の兵法」を活かし、物事を自分に有利に運ぶ


「孫子の兵法」とは古代中国の兵法書、つまり戦争をいかに行うかを説いた書です。

現代では経営などに応用している人も多く、書店のビジネス書の棚にも解説書のようなものをよく見かけます。

もちろん原文は漢文ですし、そもそも戦争について書かれたものなのでどうやって応用したらいいかわからないという人も多いかもしれません。

この「マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方」では、ビジネスの場で実際にどのようにして「孫子の兵法」の考え方を応用したらいいかをわかりやすいマンガで紹介しています。

各章ごとに

環境編/個人編/指導者編/競争編/失敗・挽回編/チーム編

と分かれており、マンガと共にそれぞれの章の中で出てきた「孫子の兵法」のフレーズの解説や”ビジネスの場での応用の仕方”を詳しく書いた説明があるため非常にわかりやすい構成になっています。


「孫子の兵法」は実戦に即した思考法が学べる


「孫子の兵法」はおよそ2500年ほど昔に書かれた兵法書ですが本当に現代のビジネスの役に立つのでしょうか?

答えは「大いに役立つ」です。

もともと具体的かつ現実的な内容で書かれたものなので、少し抽象化して考え方を理解すればかなり幅広く応用できます。

それは組織運営はもちろんのこと、それぞれの仕事内容が複雑で多岐にわたる現代では個人にも当てはめることができるのです。

また「孫子の兵法」ではスピードや時間の重要性も説いており、そういう面でも、社会の変化するスピードがどんどん加速している現代でこそ役に立つ考え方なのです。


例:「利に合わば而(すなわ)ち動き、利に合わざれば而(すなわ)ち止む」


文章の意味としては
「(古代の戦闘が巧みな者は)敵の戦闘態勢が自軍に有利になれば戦闘を仕掛け、有利にならないときは合戦に入るのを中止していた」
という感じ。

自分に有利な状況ならやり、そうでなければやめる。

当たり前のようですが、実際にはなかなか出来ていないのが現実ではないでしょうか。

たとえチャンスだと思っても他人の目を気にしたり必要以上にネガティブになって手を出さなかったり、疲れていたり状況が悪いのに無理をしてドツボにはまったり…

しかし合理的に考えれば、これではうまくいくはずがありません。

状況を味方につけてこそ、何事もうまくいくのです。

また「孫子の兵法」にはこの”利”、すなわち自分や相手の態勢や周りの状況を上手くコントロールする方法も多く書かれているので、運まかせにするわけではなく自発的に有利な状況を作っていくことも出来るのです。


まとめ


この「マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方」では、主人公が会社で新たな課に配属されたことをきっかけに「孫子の兵法」を学び、実践していく中で成長してく姿が描かれています。

本編で出てくる事柄はチームで働いている以上誰にでも起こりうることばかり。

これを読んで自分の仕事に取り入れるだけでも大きな変化になると思います。

「孫子の兵法」を学び始めるとっかかりとしては、非常にわかりやすく有効な一冊です。


2017年10月7日土曜日

「1分間バフェット」桑原 晃弥著

今回の本はこちら。


●書名…1分間バフェット お金の本質を解き明かす88の原則
●著者…桑原 晃弥


誠実さに裏打ちされたバフェットの人物像


投資に興味を持ち始めたら必ずどこかで知るであろう人物、ウォーレン・バフェット。

子供の頃から小さなビジネスを始めて資産を運用し巨万の富を築いた、投資の世界の巨人です。

バフェットについての本は数多く出ていますが、この「1分間バフェット お金の本質を解き明かす88の原則」はバフェットについての様々なエピソードをそれぞれ1分間で読める程度にまとめられた、非常に読みやすい構成で書かれています。


投資で儲けた、というとなにかずるい方法や不正ぎりぎりの方法をも駆使して荒稼ぎした…なんて思うかもしれませんが、ウォーレン・バフェットに限ってはそういう後ろ暗い方法とは全くの無縁です。

むしろ他の投資家たちから見たら過剰なほど不正を嫌う、誠実な人物。

そしてその誠実さは法律的な物に限らず、扱う株式銘柄の企業やその企業の先にいる顧客達にまで向けられた広く深いものなのです。


「知性、エネルギー、そして誠実さ。最後が欠けていると、前の二つはまったく意味のないものになる」


バフェットは偉大なまでに誠実であったがために、巨万の富を築くことができました。

投資の世界ではある日いきなり億万長者になることも夢ではありませんが、誠実さを欠いていればその富もすぐに崩れ去ってしまいます。

アメリカの金融の中心であるウォール街などではとにかく利益を求めてマネーゲームを繰り返す投資家も多いですが、バフェットはそれらの投資家とは一線を引いています。

なぜならそのような強欲な姿勢は、自分たちの利益のために世界の経済状況を混乱に陥れることさえあるからです。

バフェットにとってそのようなやり方をする人たちは”投機家”であり、バフェットにとっての”投資”は主に株式の長期保有です。

それは株の売買によって利ザヤを稼ぐのではなく、その企業を信頼し未来に期待して、自分もその企業に協力するという考え方だからです。

そうして信頼の上に関係を築いていき、誰もがうらやむ大富豪になることができたのです。


「ライン上がダメなのはもちろん、ラインに近くても違反とみなす」


2006年、アメリカの多くの企業がストックオプション(自社株購入権)の付与日を不正操作して大きな問題となりました。

ストックオプションとはその会社の役員や従業員が決められた価格で自社の株を買うことができる権利のことで、売却するときに市場価格との差が利益となるため現金と別の報酬体系として導入されることがあります。

この付与日を不正に操作し株価が安い日にして利益を増やす…といったことがありました。

もちろんバフェットの持つバークシャー・ハザウェイ社はそんな不正と無縁でしたが、それでも傘下の企業に「ビジネスの世界で最も危険な言葉は、五つの単語で表現できます。『他の誰もがやっている(Everybody else is doing it)』です」と念を押して呼びかけました。

またソロモン・ブラザーズの国債不正入札の時も「ライン上がダメなのはもちろん、ラインに近くても違反とみなす」と社員に言い、違反すれすれも許さないという姿勢で厳に戒めたのです。


まとめ


バフェットは、他の投資家と同じやり方ならもっと資産を増やすことも出来た状況でもそうはせず同僚から「意図的に利益を抑えていた」と言われるほど堅実に自分のやり方を貫き通している投資家です。

それはたとえ儲かりそうな話でも自分が理解できない業界には一切手を出さないといった自分自身に対する誠実さでもあり、また利益が出ればなんでもいいというような考え方を排した他の株主や顧客に対する誠実さでもあるのです。

この「1分間バフェット お金の本質を解き明かす88の原則」はそんなバフェットの誠実な人物像がわかりやすく、また短時間でも読みやすい形で書かれています。

この本をきっかけにバフェットの思考をさらに深く読み解き自分の生活に応用していくことは、少なからず成功への確かな近道となることでしょう。



2017年9月24日日曜日

「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」河野 英太郎著

今回の本はこちら。

●書名・・・99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ
●著者・・・河野 英太郎

「デキる人」への道は、ささいな工夫の積み重ね


「仕事のコツ」なんて聞くと、なんだか誰も知らない秘伝の奥義みたいなものを想像しませんか?

でも本当の”コツ”って、そんなものじゃありません。

いつもの作業にほんの少し工夫を加えることで、大きく成果を上げる”コツ”となるのです。

そして世の「デキる人」と言われる人たちは、この「少しの工夫」を誰よりも多く実践している人だったりします。

「誰にでもできるけど誰もやらないこと」を「誰よりも多く」やる人が結果的に「デキる人」になるのです。

この「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」には、そんな「少しの工夫」の事例が数多く載っています。


"「まじめ」と「みじめ」は一字の違い"


そもそも、なぜそんな「少しの工夫」をみんなしないのでしょうか。

みんな不真面目なのでしょうか?

そんなことはありません。
むしろ、”まじめすぎる”のです。

まじめに礼儀を考えすぎたり、まじめに相手に遠慮してしまったり…

その結果、必要以上に時間を失ってしまったり、相手にこちらの意図が伝わりきらなかったりして効率が悪くなっていくのです。

この本の冒頭にも書かれていますが、まじめも度を超すと効率を落とす原因になります。

だからといって不真面目になれということではなく、いままでまじめに(悪く言えばかたくなに)やっていたことを少しだけ違う角度から見直して、成果につながる「少しの工夫」を実践していきましょう。


"「とりあえず」ではなく「まず」と言ってみる"


この「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」には本当にすぐ実践できるものがたくさん書かれているのですが、その中でもとりわけ簡単かつ今すぐ実践できるものをご紹介します。

それは、

〈いつもなら「とりあえず」と言ってしまう場面で「まず」と言う〉

ことです。

ただそれだけです。

それだけですが、この言葉を変えるだけで自分の意識も、相手への印象も劇的に変わります。

上司や先輩に仕事を頼まれて「”とりあえず”資料作ってみます」というような返事をしてしまう人は多いと思います。

しかしこれではその仕事を「やっつけ」や「一応」やるかのような、半端な仕事のような印象を与えてしまいます。

これを「”まず”資料作ってみます」と言い換えるだけで、自分の意識の中では「次に」というステップが見えてきます。

そして相手にも、「すでに先のステップまで考え始めてる仕事の速い奴」という好印象を与えることができるのです。

普段使っている口癖というのは知らず知らずのうちに自分にも相手にも大きな影響を与えているもの。

これを少し見直して良い言葉に変えるだけで、「デキる人」に一歩近づくことができます。


まとめ


「神は細部に宿る」とはよく言われますが、小さなことをないがしろにするような人に大きなことが成し遂げられるわけがありません。

なぜなら大きなこととは、小さなことの積み重ねでしかないからです。

どんなに特別に見えることでも、その土台は「無数の小さなこと」が支えているのです。

そしてこの「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」には、その「無数の小さなこと」の多くが書かれています。

この本に書かれていることをひとつずつ愚直に積み重ねていく。

それだけで、いつの間にか周りから一目置かれる存在になることができるでしょう。


2017年9月12日火曜日

「超速片付け仕事術」美崎 栄一郎著

今回の本はこちら。



●書名・・・仕事が速い人ほど無駄な時間を使わない!超速片づけ仕事術
●著者・・・美崎 栄一郎


モノは”使用頻度”で管理し、”in”と”out”のバランスをとる


日々働いているとついついデスクの上が散らかってしまうという経験は誰にもあると思います。

しかし片付けのために長い時間を確保することも難しい。

そもそも片付けるために長い時間を使うようでは、忙しくなればまたすぐもとの散らかった状態に戻ってしまいます。

このような状況を回避し常に片付いた状態を実現するためには、そこにあるモノを”使用頻度”によって順位付けし位置を決めて管理し、その場所に入ってくるモノ(in)と出ていくモノ(out)のバランスをとることが重要です。


散らかるのは”in”が”out”を超えているから


そもそもモノが溢れ返って散らかってしまうのは、”in=入ってくるモノ”の数が”out=出ていくモノ”の数を上回っていることが原因です。

これは具体的な物に限らず仕事の案件などのコトも一緒で、いつも忙しそうにしている割になかなか成果が上がらない人というのは”in”が”out”を上回っているために仕事をさばききれない状態になっていることが多々あります。

これを解決するためには”in”と”out”のバランスをとり、最終的には”out”が”in”を超えるようにしてモノを減らすサイクルに入ることが必要です。


①よく使うモノ、②たまに使うモノ、③使うかもしれないモノ に分ける


例えばデスクの上を片付ける場合、紙袋などを用意しパソコンや電話等確実に必要な物以外をすべてそこに入れてしまいます。

そして実際に仕事で使っていく中で、それぞれの物を

①よく使うモノ
②たまに使うモノ
③使うかもしれないモノ

の三種類に分別します。

分別したらまずこの中で③使うかもしれないモノを捨ててしまいます。
そうしてから①よく使うモノは机上に残し、②たまに使うモノは引き出しにしまいます。

こうすることで机上には①よく使うモノしか残らないはずなので、今後の仕事でデスクを効率的に使っていくことができるのです。


まとめ


何も対策をしなければモノはすぐに増えてしまいます。

だからこそ様々な工夫を重ねて常に”out”が”in”を上回るような仕組みづくりをしておくことで、常に整理され快適な職場環境を維持することができるのです。

この本では他にも書類や名刺の管理の仕方やパソコン上のデータ、スマホのアプリ等の管理の仕方も説明しています。

また使用頻度で分けやすい引き出しの使い方や作業が効率的になるデスク上の物の位置の決め方のように具体的な例も載っているので、読んで実践することで是非その効果を体感してください。

とにかくよく使うモノだけを残し、使わないものは捨てる。

こうして”in”と”out”のバランスをとることが、整理された環境を維持し仕事の効率を上げることにつながるのです。