人生読本~20代からの読書日記~: 仕事術
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2018年4月27日金曜日

作業を徹底的に効率化する!「光速パソコン仕事術」ヨス著

今回の本はこちら。



●書名・・・効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術
●著者・・・ヨス



どんな作業でも「もっと効率化できないか?」と考える


著者のヨスさんは「効率化の鬼」と言われるほど自他ともに認める効率化オタク。

そんなヨスさんが書いたこの「光速パソコン仕事術」ではパソコンでの作業を効率化できる様々な方法が書かれていますが、本当に重要なのはその考え方。

つまり普段行っているいろんな作業をあらためて見つめなおし、自分の頭で「これはもっと効率化できないだろうか?他にいい方法はないだろうか?と考え続けることです。

この本に書かれているそれぞれのテクニックをマネして取り入れるだけでももちろんかなりの時間短縮ができますが、考え方そのものを取り入れれば今後どんな作業でも効率化していくことが出来ます。

これはパソコンに限ったことではありませんが、普段の何気ない行動に疑問を持ち効率化する方法を探したり工夫する思考回路が、自分の生産性を飛躍的に向上させるのです。


効率化のために投資した時間は、あとで何倍にもなって返ってくる


考え方が大事だとは言ってもやはりこの本で紹介されているテクニックもそれぞれ効果的で魅力的です。


中には1秒単位での時間短縮をするものもありますが、

「そんな短時間短縮してどうするの?」

と思う人もいるでしょう。

しかしこの"1秒"が、大切なのです。

もし1日に10回行う作業を、1秒短縮することが出来たらどうなるでしょうか?

1日で10秒の短縮。

1ヶ月で5分(300秒)の短縮。

1年で1時間(3600秒)の短縮。

そしてこの1秒短縮をさらに10種類やったら?100種類やったら?

ここまでくれば効率化のために調べ物をしたり設定をすることに使った数分~数時間なんて簡単に回収できます。

しかも投資した時間を回収した後もずっと時間を生み出し続けてくれます。

この効率化によって生み出した時間をさらなる効率化に投資することによって、時間効率を雪だるま式に改善していくことができるのです。


王道のショートカットから単語登録、ブラウザの設定から情報共有まで様々


この「光速パソコン仕事術」には作業を効率化するための様々なテクニックが紹介されていますが、その多くは誰でも簡単にできるものばかりです。

単語登録やブラウザの設定など若干手間のかかるものもありますが、上記のようにその時間は今後パソコンを使っていくうえで簡単に回収できますしそもそも本の中で設定方法などが丁寧に説明されているので決して難しいものではありません。

実際僕もこの本を読み進めながらすぐできるものはどんどん実践しましたし、それ以外もチェックを入れておいて順次取り組んでいく予定です。

この記事を書くにあたっても、今まで使ったことのないショートカットキーを少しずつ使い始めてその効果を実感しています。


またこの「光速パソコン仕事術」では自分のパソコンでの効率を上げる方法だけでなく、チームで働く際に効果を発揮する"情報共有"を効率化する方法も多数載っています。

具体的にはクラウドを利用したEvernoteなどでの情報の共有、Googleが提供するGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどです。

これらは他の人との情報共有が簡単なため相手とのやり取りでもかなり時間を短縮できますし、ネット環境があればどの端末でも作業ができることから「作業に使うパソコンが壊れた!どうにもできない!」という事態になるリスクを軽減することにもつながります。


まとめ


ヨスさん自身が"効率化の鬼"と呼ばれるだけあってこの「光速パソコン仕事術」には自分で調べたらかなりの時間がかかりそうなテクニックが多数載っています。

その調べる時間を短縮できるだけでもこの本の効果はかなり大きいのですが、それ以上に大切なのはやはり実践を通して"自分の頭で「もっと効率化できないか?」と考える癖をつけること"です。

この考え方の癖さえつけば、今後はどんな作業でも自分でどんどん効率化することが出来ます。


作業を効率化して時間を生み出し、その時間で人生の質を高める。

この本はその一歩を踏み出すための、大きな助けになってくれるでしょう。





関連書籍記事

「レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則」本田 直之著
「佐藤オオキのスピード仕事術」佐藤 オオキ著

2017年9月24日日曜日

「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」河野 英太郎著

今回の本はこちら。

●書名・・・99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ
●著者・・・河野 英太郎

「デキる人」への道は、ささいな工夫の積み重ね


「仕事のコツ」なんて聞くと、なんだか誰も知らない秘伝の奥義みたいなものを想像しませんか?

でも本当の”コツ”って、そんなものじゃありません。

いつもの作業にほんの少し工夫を加えることで、大きく成果を上げる”コツ”となるのです。

そして世の「デキる人」と言われる人たちは、この「少しの工夫」を誰よりも多く実践している人だったりします。

「誰にでもできるけど誰もやらないこと」を「誰よりも多く」やる人が結果的に「デキる人」になるのです。

この「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」には、そんな「少しの工夫」の事例が数多く載っています。


"「まじめ」と「みじめ」は一字の違い"


そもそも、なぜそんな「少しの工夫」をみんなしないのでしょうか。

みんな不真面目なのでしょうか?

そんなことはありません。
むしろ、”まじめすぎる”のです。

まじめに礼儀を考えすぎたり、まじめに相手に遠慮してしまったり…

その結果、必要以上に時間を失ってしまったり、相手にこちらの意図が伝わりきらなかったりして効率が悪くなっていくのです。

この本の冒頭にも書かれていますが、まじめも度を超すと効率を落とす原因になります。

だからといって不真面目になれということではなく、いままでまじめに(悪く言えばかたくなに)やっていたことを少しだけ違う角度から見直して、成果につながる「少しの工夫」を実践していきましょう。


"「とりあえず」ではなく「まず」と言ってみる"


この「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」には本当にすぐ実践できるものがたくさん書かれているのですが、その中でもとりわけ簡単かつ今すぐ実践できるものをご紹介します。

それは、

〈いつもなら「とりあえず」と言ってしまう場面で「まず」と言う〉

ことです。

ただそれだけです。

それだけですが、この言葉を変えるだけで自分の意識も、相手への印象も劇的に変わります。

上司や先輩に仕事を頼まれて「”とりあえず”資料作ってみます」というような返事をしてしまう人は多いと思います。

しかしこれではその仕事を「やっつけ」や「一応」やるかのような、半端な仕事のような印象を与えてしまいます。

これを「”まず”資料作ってみます」と言い換えるだけで、自分の意識の中では「次に」というステップが見えてきます。

そして相手にも、「すでに先のステップまで考え始めてる仕事の速い奴」という好印象を与えることができるのです。

普段使っている口癖というのは知らず知らずのうちに自分にも相手にも大きな影響を与えているもの。

これを少し見直して良い言葉に変えるだけで、「デキる人」に一歩近づくことができます。


まとめ


「神は細部に宿る」とはよく言われますが、小さなことをないがしろにするような人に大きなことが成し遂げられるわけがありません。

なぜなら大きなこととは、小さなことの積み重ねでしかないからです。

どんなに特別に見えることでも、その土台は「無数の小さなこと」が支えているのです。

そしてこの「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」には、その「無数の小さなこと」の多くが書かれています。

この本に書かれていることをひとつずつ愚直に積み重ねていく。

それだけで、いつの間にか周りから一目置かれる存在になることができるでしょう。


2017年9月12日火曜日

「超速片付け仕事術」美崎 栄一郎著

今回の本はこちら。



●書名・・・仕事が速い人ほど無駄な時間を使わない!超速片づけ仕事術
●著者・・・美崎 栄一郎


モノは”使用頻度”で管理し、”in”と”out”のバランスをとる


日々働いているとついついデスクの上が散らかってしまうという経験は誰にもあると思います。

しかし片付けのために長い時間を確保することも難しい。

そもそも片付けるために長い時間を使うようでは、忙しくなればまたすぐもとの散らかった状態に戻ってしまいます。

このような状況を回避し常に片付いた状態を実現するためには、そこにあるモノを”使用頻度”によって順位付けし位置を決めて管理し、その場所に入ってくるモノ(in)と出ていくモノ(out)のバランスをとることが重要です。


散らかるのは”in”が”out”を超えているから


そもそもモノが溢れ返って散らかってしまうのは、”in=入ってくるモノ”の数が”out=出ていくモノ”の数を上回っていることが原因です。

これは具体的な物に限らず仕事の案件などのコトも一緒で、いつも忙しそうにしている割になかなか成果が上がらない人というのは”in”が”out”を上回っているために仕事をさばききれない状態になっていることが多々あります。

これを解決するためには”in”と”out”のバランスをとり、最終的には”out”が”in”を超えるようにしてモノを減らすサイクルに入ることが必要です。


①よく使うモノ、②たまに使うモノ、③使うかもしれないモノ に分ける


例えばデスクの上を片付ける場合、紙袋などを用意しパソコンや電話等確実に必要な物以外をすべてそこに入れてしまいます。

そして実際に仕事で使っていく中で、それぞれの物を

①よく使うモノ
②たまに使うモノ
③使うかもしれないモノ

の三種類に分別します。

分別したらまずこの中で③使うかもしれないモノを捨ててしまいます。
そうしてから①よく使うモノは机上に残し、②たまに使うモノは引き出しにしまいます。

こうすることで机上には①よく使うモノしか残らないはずなので、今後の仕事でデスクを効率的に使っていくことができるのです。


まとめ


何も対策をしなければモノはすぐに増えてしまいます。

だからこそ様々な工夫を重ねて常に”out”が”in”を上回るような仕組みづくりをしておくことで、常に整理され快適な職場環境を維持することができるのです。

この本では他にも書類や名刺の管理の仕方やパソコン上のデータ、スマホのアプリ等の管理の仕方も説明しています。

また使用頻度で分けやすい引き出しの使い方や作業が効率的になるデスク上の物の位置の決め方のように具体的な例も載っているので、読んで実践することで是非その効果を体感してください。

とにかくよく使うモノだけを残し、使わないものは捨てる。

こうして”in”と”out”のバランスをとることが、整理された環境を維持し仕事の効率を上げることにつながるのです。




2017年7月25日火曜日

「「生産性」をあげる技術」石田 淳著

今回の本はこちら。


●書名・・・「生産性」をあげる技術
●著者・・・石田 淳

著者の石田淳さんは「続ける技術」などでも有名ですね。
アメリカの行動分析学を元に日本人向けにアレンジした”行動科学マネジメント”を確立した方です。

『「生産性」をあげる技術』では、書名の通り日頃の仕事における生産性を、個人の能力や精神論に頼らず誰でもあげられる方法を紹介しています。

最近では日本人の生産性が先進国の中でもかなり低いことが話題になっています。

最近でこそワークライフバランスという言葉が広まり始めていますが、もともと長い時間をかければいいものが作れると思っている節があるので結果的に全体の生産性は低いのでしょう。

また「生産性を上げる」というと、いつも通りの作業をいつもより”頑張って”早く大量にこなすという結論に達している場合も多く感じます。
この場合、仕事量だけ増えてあとは「頑張れ」と言われるだけですね。

このような状況ではもちろん「生産性」が上がるわけもありません。


この『「生産性」をあげる技術』では上記のような曖昧な表現になりがちな「生産性」を明確にし、誰でも向上させられるように説明しています。


生産性を向上させるには、3つのステップを踏む必要があります。
それは、
  1. 標準化する
  2. 評価する
  3. 仕組み化する
以上の3つです。


標準化とは仕事で必要な作業を明確にし、チームで共有することです。

なにをするにも人にはそれぞれのやり方があったりしますが、その個人のやり方に任せてしまったのではもしその人が休んだり辞めたりした場合にやり方がわからなくなり他の人が作業することが困難になってしまいます。

このように属人化(誰かしかできない)した方法を分析し標準化(誰でもできる)することで、新人の教育なども速くなるし作業の問題点なども探しやすくなります。

作業のチェックリストを作ったりするのも標準化になりますね。


評価するというのはいわゆる良し悪しを判断する評価ではなく、ここでは標準化した行動を行ったことを褒めることを言います。

褒められることで、人はその行動を再び行いやすくなります。

人は自分にとってのメリット(報酬)があることで行動を起こしやすくなるからです。

報酬と聞くとついお金(給与等)をイメージしてしまいますが、これは必ずしも金銭的な報酬でなくともよいのです。

感謝され、褒められるという非金銭的な報酬でも十分効果があります。


最後の仕組み化ですが、これを行うことで自然と標準化や評価を行えるようにします。

例えば評価の方法をポイントカードにするなど、具体的に見える化していきます。

また、標準化や評価を全員で行えるようにすれば、もはや放っておいても勝手に生産性が向上していきます。

この仕組み化を怠ると、常に自分がハッパをかけなくてはいけなくなるため一時的に生産性は上がるかもしれませんが自然に成長する組織にはなり得ません。


基本的なことは上記の3点ですが、この『「生産性」をあげる技術』には途中漫画やイラストなども交えてもっと具体的な方法が多数載っています。

またこの本では主にチームのリーダーが自分のチームを成長させるという前提で書かれていますが、その方法は個人であっても応用可能です。

自分自身を客観的に見つめ、自分の「生産性」を向上させるのにも十分役に立つ一冊です。


2017年7月7日金曜日

「マンガでわかる! 幼稚園児でもできた!! タスク管理超入門」岡野 純著

今回の本はこちら。

●書名・・・マンガでわかる! 幼稚園児でもできた!! タスク管理超入門 impress QuickBooks
●著者・・・岡野 純著

タスク管理といえば、いまや会社でバリバリ働くビジネスマンが多くの仕事を処理するための必須スキルです。

その日にやるべき仕事をリストアップし優先順位をつけ、片っ端からこなしていく。

…というのが理想なのですが、実際はリストアップしてもなかなか手が付けられなかったり、優先順位を付けようにもどれも重要なことに思えてしまったり、そもそもやるべきことをいくつも忘れてしまっていたりと、なかなかうまくいかない場面も多いのではないでしょうか。

「マンガでわかる! 幼稚園児でもできた!! タスク管理超入門」の主人公もそんなサラリーマンのひとり。

しかし妻の助言や普段の生活の中での様々な気づきから徐々に正しいタスク管理を身につけていき、ストレスの少ない充実した生活を送れるようになっていきます。

とはいえこれはあくまで漫画だし、やはりタスク管理は難しいなんて思ってしまいますよね。

確かに気をつけるべきことは多いのですが、この「マンガでわかる! 幼稚園児でもできた!! タスク管理超入門」では主人公の子供たちにも簡易版のようなタスク管理を実践させ、おもちゃの片付けや幼稚園へ行く荷物の準備等を子ども自身でスムーズに行えるようにさせることに成功しています。

もちろん管理項目などは両親が考えますが、タスク管理自体はただの仕組みであり、実践者の才能などは関係ありません。
だから子供たちもしっかりタスクを処理していくことができるのです。

また、主人公のタスク管理に加え子供たちのいわば簡易版タスク管理があることで、タスク管理における基本的な要素がわかりやすく説明されています。

本質さえしっかり押さえれば、誰でもタスク管理は行えるのです。

この「マンガでわかる! 幼稚園児でもできた!! タスク管理超入門」ではタスク管理の基本の説明と共に、時間を計ったりタスクを記録するアプリなども紹介しているので、それらも試しながら実践することでタスク処理能力が飛躍的に向上するでしょう。

漫画の内容もほのぼのしていてさらっと読めてしまうのに、その効用は計り知れません。

もし自分のタスク管理がうまくいっていないと感じているなら、読んで損はない一冊です。

2017年6月1日木曜日

「多動力」堀江 貴文著

今回の本はこちら。




●書名・・・多動力

●著者・・・堀江 貴文




ホリエモンこと堀江貴文さんによる、ある種の“新しい働き方”についての本です。

堀江さんはこれまでの多くの著書でも新しい時代の働き方について語られていましたが、今回はその中でも特に「多動力」にフォーカスした内容になっています。


「多動力」とは、いくつもの異なることを同時に行う力のことで、まさに数多くのプロジェクトを同時並行で進行している堀江さんを表現するのにふさわしい言葉です。



「多動力」のある人は次から次へと興味の対象が移ってしまい、これまでの社会では「一つのことに集中できない」という悪いイメージでとらえられてしまっていました。


しかしこれからは違います。


インターネットの発達によりあらゆるものがネットに繋がろうとしている現在では、そのつながりにより各業界ごとの“タテの壁”が溶けてなくなろうとしています。

これからはどの業界も、ライバルは同業他社だけではないのです。


そんな世の中では、様々なジャンルを横断する能力(興味)を持つ「多動力」の高い人が求められていきます。



この本では、「多動力」とは何か、また「多動力」を発揮するにはどうしたらいいのかがわかりやすく、かつ刺激的に書かれています。



① 三つの肩書きをもてばあなたの価値は1万倍になる



「天才!成功する人々の法則」という本でも紹介されていますが、人はある分野での努力が1万時間を超えると最初の才能に関係なくその分野で世界的なレベルに到達することができます。

1万時間とは1日6時間で約5年。

5年くらいの期間頑張れば、「100人に1人」の人材になることができます。


この最初の5年が終わった後にさらに別の分野で5年、そのまた後に5年と費やしていくと…


「100人に1人」×「100人に1人」×「100人に1人」=「100万人に1人」


という超レアな人材になることができるのです。

この時、より遠いジャンル同士でかけ合わせれば希少性はさらに高まります。

希少性が高まればおのずと面白い仕事が舞い込んでくるようになるでしょう。


業界のタテの壁が溶けてしまえば、たったひとつの肩書きだけでは通用しなくなってしまいます。

全てが1万時間とはいかずとも、いくつもの肩書を持つということはこれからの社会で重要になってくるポイントです。



② 世の中には2種類の人間がいる。それは、「原液」を作る者と「原液」を薄める者だ。



堀江さんを筆頭に、たった1人で驚くほどの量の仕事をこなしていると感じる人がいます。

これについてこの本では、カルピスの「原液」を例に説明しています。


一昔前のカルピスは「原液」を氷水で薄めてコップ何杯分も作っていましたが、これは働き方にも応用できます。


「原液」となる考えや主張を生み出すことができれば、自分が働かずとも自分の分身(「原液」を薄める者)がその「原液」を薄めどんどん広めていってくれます。


これは特に堀江さんとテレビの関係に当てはまります。


堀江さん自身は以前に比べてテレビへの出演は減っているそうなのですが、視聴者側からするといまだによくテレビに出演しているような印象があります。

これは、堀江さんという「原液」をテレビが薄めて勝手に広めてくれているからそのような印象になるのです。


こうなれば、自分一人では到底作れないような影響力を持つことができるようになります。



しかしこの「原液」、ただ闇雲に働いているだけでは生み出すことができるようにはなりません。


しっかりとした「原液」を作るためには、教養(時代が変化しても変わらない本質)が必要なのです。


幹となる「教養」を身につければ、枝葉となる様々な事象は全て理解できるようになり、「原液」となりうる考えや主張を生み出すことができるようになるのです。



③ 小利口はバカに勝てない



先ほどは人間を“「原液」を作る者と「原液」を薄める者”の2種類に分けましたが、今度はまた違います。


「人についていく小利口」と「真っ先に手を挙げるバカ」


この2種類です。


目の前にチャンスが転がってきたときにそれをモノにできるのはあれこれ考えてすぐには行動できない小利口ではなく、何も考えずとにかくすぐ手を挙げるバカの方なのです。


小利口が癖になってしまうと常に一歩遅れてしまい、タイミングを逸してしまうことにつながります。


その点、ここで言うバカは強いです。

もちろんリスクもありますが、そのリスク以上にすぐ行動することのメリットを得られることが多いのです。


これは「ファースト・ペンギン」という話に似ています。

食料を求めてどのペンギンよりも真っ先に海に飛び込むペンギンは、もちろん未知の海に飛び込むのですから天敵などのリスクも一番大きいのですが、食料となる魚も一番多く取ることができます。

セカンド・ペンギン以降の後から飛び込むペンギンたちは、先のペンギンで様子見をしてリスクは減っていますが食料の魚も先に取られてしまいます。


リスクと成果を天秤にかけるような話になってしまいましたが、組織で働いている場合はまた少し違います。

バカが真っ先に手を挙げて被るリスクも、同じチームにいる他の小利口がフォローしてくれるのです。


このように真っ先に手を挙げるバカがある程度いるだけで、その組織は輝きを増すのです。


そしてまた、考えるより先に手を挙げるクレイジーな発想から、爆発的に面白い仕事が始まるのです。




まとめ




堀江さんは他の多くの著書でもそうですが、とにかく「自分の時間」を取り戻し自分がワクワクすることで毎日を満たすことを最重要視しています。


そのために必要なのが「多動力」。

また「多動力」とは、時代の変化に対応した働き方としても重要な考え方です。


この本では多くの重要なポイントを押さえ簡潔に項目分けした形で書かれているのでとても読みやすく、またその多くが自分の心にグサグサ刺さってきます。


それら書かれていることを実践していくことで、僕たちの人生はさらに輝きを増すことでしょう。


本文の“おわりに”にも書かれているのですが、

「重要なことは Just do it. Just do it. ただ実践すること」



関連書籍記事
「なんでお店が儲からないのかを僕が解決する」堀江貴文著
「逆転の仕事論」堀江貴文著
「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」堀江貴文著
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2017年4月25日火曜日

「47原則」服部 周作著

今回の本はこちら。

 


●著者・・・服部 周作著

●価格・・・1500円+税

 

この本は、著者である服部さんご自身がコンサルティング会社のマッキンゼーで働いていた経験から、マッキンゼー社内外のリーダーがさりげなくこなしている効果的な手法を「47原則」にまとめたものです。

 

どんな分野でも、突出して仕事ができる人たちには共通して実践している仕事のやり方があります。

僕たちもそれらを実践することで、個人のスキルアップからチームでのコミュニケーションや成長、生産性の向上まで、ビジネスに限らず様々な場面での重要な能力の向上を図れます。

 

ひとつずつ実践し習得することで、自分も「突出して仕事ができる人たち」に近づいていけるのです。

 

① 自分の目標を熟知していると、より良く、より早く、より果敢に仕事を進めることができます

 

どんな仕事にも何かしらのゴールがありますが、もしこの時の最終形態が全く分からないまま積み上げ式でコツコツやるだけだと、実はやる必要のなかった無駄な仕事にも膨大な時間や労力を浪費してしまうことにもなりかねません。

 

そのような事態を避けるためにはその仕事に取り掛かる始めの段階から、その仕事のアウトプット、最終形態をはっきりさせておく必要があります。

 

また、もし最初から大成功がわかっているプロジェクトがあるとしたらあなたはそのプロジェクトを遂行するでしょうか?

聞くまでもないことかもしれませんが、最初から成功することがわかっているならたとえつらく多くの困難があるとわかっていても乗り越えようとする可能性の方が高くなるはずです。

だって成功するんですから。

 

このように、目標というゴールを熟知していることは無駄を省く効率化のみならず、モチベーションを上げる起爆剤としてもとても重要なのです。

 

 

② 10個を受け入れて60%の成果を上げるより、3個に関して120%の成果を上げる方が絶対にいい。

 

突出して仕事のできる人たちは、みんな断り上手です。

 

人間の一日の時間はみんな平等に24時間しかありませんし、労力も無限ではありません。

頼まれるすべてを受け入れていては大事なことをないがしろにし大事ではないことにも半端に力を割くことになり、成果が上がらないのにへとへとになっているということにもなりかねません。

 

そうならないためには、大事ではないことは断り、大事なことに自分の時間や労力というリソースを集中するべきです。

これは個人に限らず、チームにも同様に言えます。

 

仕事を頼まれたらすぐに着手するのではなく、まず“なぜその仕事が必要なのか?”を考えることで、実はやらなくてよかったりもっと楽な方法が見つかるかもしれません。

それに目的が妥当でも効果が薄いなら、やるべきでないかもしれません。

 

このように重要なもので大きな成果を上げることで、生産性も上がりますし自分たちの評価も上がりやすくなるのです。

 

 

③ リーダーがもたらす最大の価値とは、さまざまな問題と取るべき行動を「ひと口大に細かく切り分ける」こと、つまり、他の人が言葉で理解できるように示すこと。

 

自分がリーダーという立場になれば、チームのメンバーに仕事を振ることが必要になります。

でも中には、思っていたようには成果を上げてくれないメンバーもいるでしょう。

 

この場合、原因はそのメンバーが無能だからでしょうか?

もしかしたら、リーダーである自分が相手に理解できるように説明できていないのかもしれません。

 

たまに「何度言ったらわかるんだ!」と怒っている人がいますが、そもそもわからないことを何度も言われてもいつまでたってもわかるようにはなりません。

同じことを何度も言うより、別の言い方のアプローチを考えるべきです。

 

その人にはどう言ったら伝わりやすいのか、またどのような適性があるのかを知るためには日頃からの観察と能力の把握が重要になってきます。

 

適切な仕事を振ることで初めて適切にその人を評価することができ、チームとしての生産性も向上していきます。

 

 

この「47原則」はもともと著者が個人的に書きためていたものを同僚からのアドバイスにより書籍として出版することになり、あらためて練り直されたそうです。

そのため、どの原則も様々な分野で応用できる汎用性の高い表現にまとめられています。

 

著者の服部さんご自身ですら「自分ももっと若い時に知りたかった」と書かれるほど、卓越した内容になっています。

そんなこの本から伝わってくるのは、仕事に受け身でいるのではなく、“自ら”生産性を上げる強い意志です。

 

ひとつひとつの原則はそれほど複雑ではありませんが、習得はすぐには難しいでしょう。

それでもひとつずつ実践していくことで、自分も「突出して仕事ができる人たち」に近づいていくことができます。


2017年3月19日日曜日

「売る力 心をつかむ仕事術」鈴木 敏文著

今回の本はこちら。

 


●著者・・・鈴木 敏文著

●価格・・・770円+税

 

著者はコンビニ業界トップのセブン‐イレブン・ジャパンを設立した鈴木敏文さんです。

 

書名にもある「売る力」とは、いったいどのようなものでしょうか?

鈴木さんはこの「売る力」を「お客様から見て“買ってよかった”と思ってもらえる力」と定義しています。

 

モノが少なかった時代には売り手側から発信していればある程度売れましたが、現代のようなモノ余りの時代では、売り手側からではなく買い手を起点に考えなければそう簡単には売れません。

この状況の変化に対応するために鈴木さんは「お客様の立場で」考えることが非常に重要だとおっしゃっています。

 

この「売る力」では、著者鈴木さんの「お客様の立場で」考える信念や姿勢が繰り返し説かれています。

 

またセブン&アイ・ホールディングスが発行している広報誌「四季報」の中で行われた過去の対談も紹介されており、「お客様の立場で」考えることなどの重要性を違うジャンルのいろんな角度から提示しています。

 

お客様に「買ってよかった」と思ってもらえるためにどうしたらいいのか、いくつか内容をみながら考えていきたいと思います。

 

 

① 売り手に求められるのは、消費を正当化できる理由や選択を納得できる理由をお客様に提供すること

 

昔、まだ世の中にモノが少なかった時代は、売り手は百貨店のように数多くの商品を用意しそこからお客様に選んでもらうスタイルが一般的でした。

 

しかし現代はその頃よりも暮らしが豊かになり、モノ余りの時代に突入しました。

モノ余りの時代においてお客様は無数にある商品の中から選択するという行為自体に疲れてしまっています。

 

そこで、果てしなく続く商品棚から探してもらうのではなくお客様自身も気づいていない潜在的ニーズを掘り起こし、かつそれを選択する正当性も一緒に提供することで気持ちよく買っていただくことができるのです。

 

具体的にはイメージできていなくとも、商品を見て「そうそう、こういうのが欲しかったんだ!」と思ってもらえることで「買ってよかった」と思ってもらえる「売る力」に結びついていきます。

 

自分が買い手に回ったときにふと見つけたそういう感覚も非常に参考になります。

 

 

② 売り手の都合を前提に「相対的によりよいこと」を追求するのではなく、お客様の都合に合わせて「絶対的によいこと」を追求する

 

著者の鈴木さんは「お客様の立場で」考えるということを非常に重要視しています。

これと似た言葉で「お客様のために」というものもよく聞きます。

 

この「売る力」では、このふたつを明確に分けていて、徹底的に「お客様の立場で」考えるべきだと説いています。

 

「お客様のために」という考え方の場合、あくまで自分たちの現状を前提に自分たちのできる範囲内で考えがちになります。

ですが「お客様の立場で」考えた場合、本当にお客様が望んでいること、必要としていることならたとえそれが自分たちに不都合なことでもやらなくてはいけません。

 

セブン‐イレブンで「赤飯おこわおむすび」を作ったとき、試食した鈴木さんはすぐに本来の赤飯の味と違うことに気づいたそうです。

そこでどう作ったのか聞いてみたところ、本来赤飯はせいろで「蒸して」作るのが正しいつくり方なのに当時のセブン‐イレブンの工場に蒸し器がなかったため他のおむすびの製造ラインでも使っている炊飯器で「炊いて」作っていたそうです。

 

担当者はそれまで様々な赤飯を食べて調査していますからもちろん作り方を熟知しているはずなのですが、「蒸し器がない」という“自分たちの都合”で、本来の作り方を選ばなかったのです。

 

ですがお客様は「赤飯」と書いてあれば本来の「赤飯」の味を想像して商品を購入するはず。

食べた瞬間にセブン‐イレブンに失望することは目に見えています。

 

結局、新たな設備投資をして専用の蒸し器を設置し、本来の製造法で作られた「赤飯おこわおむすび」は発売直後から大ヒットを記録したそうです。

 

このように売り手の都合の範囲内で「一生懸命やる」のと、お客様の都合に合わせて「正しいことをやる」のとでは全く意味も結果も違うのです。

 

 

③ 真の競争相手は競合他社ではなく、絶えず変化する顧客ニーズである

 

個人でも組織でも同じだと思いますが、自分の得意分野というものがあった場合どうしても似たもの同士(同業他社)でどっちが勝ってるとか劣ってるとか比較してしまいがちです。

 

ですがたとえ自分たちでは他社を上回っていると思っていても、お客様の満足が得られていなければそれは単なる自己満足に過ぎません。

 

そもそもどの商品やサービスが勝っているのかの判断は買い手側がすることであって売り手側がすることではありません。

また今の時代、同業他社だけを見ていると思いもかけない異業種から競争相手が現れ自分たちを脅かす場合も多々あります。

 

そうやって周りだけを見ていても、実際に買っていただく相手である「お客様の立場で」考えることはできないでしょう。

 

そしてお客様のニーズというのは絶えず変化します。

 

斬新なものを提示しても、これまでの社会の中で一番情報の伝達の速い現代ではすぐに陳腐化してしまいます。

同じベクトルの商品であっても、一回はお客様の期待値の120%を提供して満足してもらっても次はその120%がお客様にとっての100%になるので、実質140%の商品を提供しないと満足してもらえなかったりとどんどんハードルが上がっていきます。

 

このように様々な意味で絶えず変化するニーズのなかで「変わらずにおいしいね」と言われ続けるためには、その変化する顧客ニーズに合わせて自らも変わり続けなくてはならないのです。

 

 

この「売る力」という本の中で常に一貫して説かれているのは、お客様が「買ってよかった」と思えるように常に「お客様の立場で」考えるということです。

そういう変わらない「視点」を持ちつつ新しい「ネタ」を追求することで、いつまでもお客様に選ばれ続ける企業経営ができるのだと思います。

 

自分の都合の範囲内での「当たり前」ではなく相手にとって「当たり前」のことを愚直なまでに積み上げていく姿勢は、どんな業界であってもとても大切な考え方だと思います。

 

この本には他にもセブン‐イレブンの店舗展開時の基本である「ドミナント(高密度多店舗出店)戦略」などのことも書かれていて、どんな人が読んでも参考になる点は多いと思います。

 

この「売る力」は、コンビニ業界でトップを走り続けるセブン‐イレブンの魂が詰まった一冊と言えるでしょう。

2017年1月8日日曜日

「伝え方が9割」佐々木 圭一著

今回の本はこちら。

 

●書名・・・伝え方が9割

●著者・・・佐々木 圭一著

●価格・・・1400円+税

 

この「伝え方が9割」は「人にものを伝えるのが苦手だった」と自認する著者が、自分の感動した多くのコトバから見つけた共通点を体系化し確立した「強いコトバ」を作る技術がたくさん詰まった一冊です。

 

私たちが普段話している言葉は、同じ内容であっても伝え方によって相手の答えが変わってしまうほどの力を秘めています。

 

しかしそんな大切なものの伝え方・言葉の使い方のほとんどは学校で習うものではなく普段の生活の中でなんとなく身に付けていきます。

つまり誰もが「自己流」なのです。

 

相手の答えを変えてしまうほど大切なものの伝え方を誰もが自己流で済ましているのですから、この本で体系化されている技術を学んで日常生活で活かすだけで頭一つ飛び出ることができます。

 

特に以前よりも個人発信力が求められる現代こそ、これら伝え方の技術が必要なのです。

 

① コトバはあなたが思っているより、もっと自由

 

コトバには「正しい」使い方があります。たとえば、

 

「愛している」

と

「愛してる」

 

これはこの「伝え方が9割」に載っている例ですが、日本語としては上の「愛している」が正解です。

ですが、「愛してる」といった方がより「伝わる」場合もあるのです。

「愛している」だと一文字多い分勢いに欠け、少し回りくどく感じてしまうかもしれません。

 

とはいえ(そういえば僕の)俳優という観点から言うと必ずしも「愛している」が伝わりにくい表現ということでもありません。その時の状況やいう人の性格も含めて考えれば、もしかしたら「愛している」の方が伝わりやすい場合もあるかもしれません。

 

何が言いたいかというと、「正しい」と「伝わる」は別である、ということです。

 

そしてこの「伝え方が9割」では「伝わる」表現に重きを置いています。

 

あくまでコトバは道具であり、使い方は私たち次第で変えてもいいのです。

そもそも言葉とは変化するものであり、平安の昔から「最近の男女はことばづかいがあやしい!」と言われていたのですから。

 

② 人は「決断」が得意ではないのです。一方で、人は2つの選択肢があるときの「比較」が得意です

 

頼みごとをしたときに相手に「イエス」と言ってもらう確率をあげるための方法のひとつです。

 

人は「決断」するのが苦手です。大切だとは思っていても、しばらく考え込んで答えを先送りにしてしまいがちです。

それに、相手からの一方的なお願いだったらよっぽど好奇心旺盛な人でもない限りそう簡単に「イエス」とは言ってくれないでしょう。

 

例えば

 

「デートしてください」

 

この頼みごとをした人の勇気は素晴らしいと思います。自分の想いが素直に表現されていて、好意は伝わってきます。

でも、最初から相手が自分のことを好きでもない限り断られる可能性の方が高いのではないでしょうか。

 

これを、相手の好きなものという情報も計算に入れたうえで

 

「驚くほど旨いパスタの店と、石釜フォッカッチャの店、どちらがいい?」

 

こうするとどうでしょう。もちろん両方とも相手の好物です。

 

最初のストレートなお願いよりも、どちらかを選んでくれる可能性は上がったのではないでしょうか。

そしてこの場合目的がどちらも同じ「デートしてください」だとすれば、結局どの店を選ばれてもデートはできて目的を達成できるのです。

 

人は決断するのは苦手ですが、二つあるものを並べて比較するのは非常に得意です。

そして「こちらがいい」と比較して自分で選択すると「決断した」と錯覚します。

 

この習性を利用して、自らのお願いを聞いてもらうのです。

 

また上記のデートの例の場合、最初の「デートしてください」ではお願いの中に自分にとってのメリットしか含まれていません。

ですが二つの店を提案した方では、両方相手の好物なので自分だけでなく相手にとってのメリットも提示しています。

 

自分にもメリットがあると思えば、「イエス」行ってくれる可能性は自ずと上がりますよね。

 

③ 「ノー」を「イエス」に変える技術の答えは、相手の中にあります。

 

今のデートの例のように、相手の好きなこと、あるいは嫌いなことを想像してコトバを作ることで「ノー」が「イエス」になる確率はぐんと上がります。

 

これは特定の誰かに対するお願いだけではなく、不特定多数が対象となるポスターやトイレの張り紙などにも当てはまります。

 

以前は「トイレはきれいに使ってください」と書いてあったのに最近では「いつもトイレをきれいに使って下さりありがとうございます」というような言葉に代わっているのを見たことがある人も多いと思います。

 

これも最初は自分(店側)の都合だけでお願いしていたのを相手の心(感謝されると嬉しい)を想像したうえで変更したものです。

こうした表記は増えているようなので、実際に効果も上がったのではないでしょうか。

 

「お願い」は相手の心の中を想像してコトバを作る。

つまり「お願い」はあなただけののコトバではなく、あなたと相手との共同作品なのです。

 

 

この「伝え方が9割」には他にも多くの「ノーをイエスに変える技術」や言葉そのもののインパクトを強くするための技術が載っています。

 

どれもわかりやすい例と共に載っていてその効果に驚かされるのですが、読んでいて伝わってくるのは「コトバはひらめくのではなく、作れる」という著者の想いです。

 

そこには確かな技術があり、より相手に伝わる方法を自分で作ることができる。

 

その技術を駆使して、私たちの人生に訪れる多くの分岐点において相手の「ノー」を「イエス」に変え、素晴らしい人生にしていきましょう。

2016年12月24日土曜日

「必ず結果につながる「思考の習慣」」鳥原 隆志著

今回の本はこちら。

 


●著者・・・鳥原 隆志著

●価格・・・1500円+税

 

この本はインバスケット思考法の第一人者である鳥原隆志さんが、エリートと呼ばれる人たちの思考法の共通点を「思考の習慣」としてまとめられた本です。

 

インバスケット思考法とは一種のビジネスシミュレーションゲームで、ある人がいろいろな状況のなかでどのような行動や考え方をするのか観察しその習慣を分析するツールです。

鳥原さんはこのインバスケット思考法を使い多くの企業で研修などを行って対象の人の習慣が「成果の出やすい習慣」なのか「成果の出にくい習慣」なのかを観察しています。

 

「できる人」や「エリート」と言われる人とはどんな人たちでしょうか?

 

「できる人」たちは成果をあげます。

ですがただ成果をあげるのではなく、成果を“あげ続け”ます。

 

そして成果をあげ続けるためには、あげ続けるための習慣が必要です。

「できる人」というのは、この成果をあげ続ける行動をごく自然に、それこそ習慣として行っているのです。

 

この本ではそのような「成果をあげ続けるための習慣」を、ある若者が成長していくというストーリー形式で紹介しています。

 

① 「計画する時間を確保する」その日のたった数%でもその時間を取るだけで、成果は見違えるようになる

 

あなたは一日の仕事を始める際、どのように始められるでしょうか?

 

始業時間には自分のデスクに着き、その日の仕事にとりかかる…

確かに始業時間には間に合っているのですが、これでは最初から全力を出すことはできません。

では単純に早く仕事を始めればいいのかというと、それはただの早出残業であり根本的な解決にはなっていません。

 

始業の時は、その時点から自身の最大のパフォーマンスを出せるようにしなければなりません。

そして最大のパフォーマンスをあげるためには「計画」「イメージ」「準備」などの行動が重要です。

 

学校などの試験も一問目から順番にやるのではなく問題全体に目を通して確実に点を取れる問題から片付けた方が効率よく得点できるように、実際の仕事でもただ闇雲に案件を処理するのではなく、計画を立て優先順位を決めてから取り掛かることで効率も上がり成果も出やすくなるのです。

 

② カフェで今日の出来事を振り返り、自省したり、モチベーションを保つ方法を考えることで、経験を知識に変えて、自らをさらに向上させることができる

 

日々の業務に追われ気持ちとしては休む間もなく走り続けている。そういう人も多いと思います。

しかしただがむしゃらに働くだけでは、今よりも効率よく成果をあげられるようにはなりません。

 

そういう人にはカフェなどの「サードプレイス」と呼ばれる場所で思索に耽ることをお勧めします。

「サードプレイス」とは「自宅でも会社でもなく一人で落ち着いて考えられる場所」のことで、カフェでなくてもいいですし、一人で自分を振り返ることができるのであれば自宅でも会社でも問題ありません。

 

重要なのはいったん忙しい業務などの日常から離れて、時間を取って自問自答する習慣です。

これは自分を客観視し直す機会であり、いつもはただもやもやしたまま放置している感情を制御したり深く考え結論付けることで自らをコントロールできるようにします。

 

その中で自分のモチベーションを保ったり、行動を改善する方法を考えることでさらに成果をあげられるようにします。

 

③ 学んだことを現場で実践する

 

本を読んだり、セミナーに行ったり、研修を受けたり。

様々な方法で新たな知識やスキルを学んでも、それで満足してしまっては意味がありません。

頭で理解していても、実践できるかどうかは別の問題なのです。

 

様々な形でインプットした内容は実践しアウトプットすることで本当の自分の力となり、真に使える知識や技法として身に付いていきます。

 

見た目上のゴール(昇格や合格など)のある研修や試験勉強も同様で、勉強した後にその知識を実践で使って初めて意味のあるものとなるのです。

 

 

ひとつひとつの習慣は「こんなの当たり前」と思うようなものばかりなのですが、その当たり前ができている人は決して多くはありません。

そしてこの「当たり前」が本当に当たり前になったときに、成果の出る行動が「習慣」になったと言えるのです。

 

この本には他にもたくさんの良い習慣が書かれています。

すぐに全部を身に付けるのは難しいですが、ひとつひとつは誰にでもできる些細なこと。

少しずつでも、「成果の出続ける習慣」を身に付けていきたいものです。

2016年11月24日木曜日

「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」堀江 貴文著

今回の本はこちら。







●著者・・・堀江 貴文




ホリエモンこと堀江貴文さんの2013年の著書です。

当時堀江さんはいわゆるライブドア事件で服役しており、この本は出所後の完全書き下ろし第一弾となりました。

といっても刑期を終了したのはこの本が刊行された直後だったということなので、実際には服役中に原稿を書いていたのでしょう。


そのようなタイミングで書かれた本であるため内容的にもそれまでの著書とは少し異なり、堀江さん自身が「ホリエモン」であった自分を振り返りそれまでの著書では表現してこなかった一面をあえて扱ったものとなっています。


「ホリエモン」ではなく「堀江貴文」の背景を説明するために、全体の半分ほども使って自身の出自から学生時代を通した現在までを語り、またそれまであまり表に出てこなかった堀江さん本人の「働くこと」への価値観が読み取れるような内容になっています。


そのなかでもとくに大きなものはタイトルにもなっている「小さなイチを足していく」ことだと思います。


堀江さんは成功へのショートカット=「掛け算」についての質問をよくされるそうで、実際それまでの著作ではその「掛け算」に重点を置いた書き方をしていたそうです。

でもそれは、地道な努力=「足し算」がはじめにあってのことこと。

あまりにも当たり前すぎて堀江さん自身それまであまり表には出さなかった部分です。


この「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」では、その「足し算」をこそ中心に書かれています。


① 物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。まずはゼロとしての自分に小さなイチを足す。



堀江さんが若い人から受ける質問で最近感じることが、みんな「掛け算の答え」を求めているということだそうです。

「掛け算の答え」とはつまり成功へのショートカット。どうしたら楽に成功できるか(稼げるか)といったことです。


しかし「掛け算」というのは、一度ゼロをかけてしまえばどんな大きな数字でもすべてゼロになってしまいます。

つまりまずはゼロ(自分)を1以上にしなければ全く成果は出ないのです。


もちろんかける数字が大きければ答えも大きくなりますが、それも1になった自分を2や3へと少しずつ足していくことで達成できるのです。

つまり、常に前提は「足し算」なのです。


もう一つ気を付けなければいけないのは、失敗してしまった時のことを考えるときです。

人は誰でも失敗することがあります。ですがたとえそれでこれまでの積み重ねが無になったとしても、マイナスにはなりません。ゼロになるだけです。


ゼロになったら、また「足し算」から始めればいい。


1人の人間ができる失敗などたかが知れていますから、失敗することを恐れて一歩も動けなくなってしまうことの方がよっぽど恐ろしいのです。


どんな時でも、地道に「足し算」から始める。そうすることで、いつでも前に進むことができるのです。


② 人は「仕事が好きだから、営業に没頭する」のではない。順番は逆で、「営業に没頭したから、仕事が好きになる」のだ。



「あいつは仕事が好きだからうまくいっているんだ」どこかで聞きそうなセリフですね。

同じ仕事をしているはずなのに自分はストレスだらけでどうにもうまくいかない。それはこの仕事が好きじゃないからだ…という感じにつながっていくのでしょうか。


しかしそれは、その仕事が「他人から与えられた仕事」だからです。

自分で無から作り出すとかそういうことではありません。受動的に人から与えられただけの仕事では反発心も湧きやりがいも感じにくいものです。


ですが能動的に取り組めばやりがいも見つけられその仕事に没頭でき、結果的に仕事を好きになることができるのです。


ではどうすれば没頭できるのか。

それはつまり「自分の手でルールを作る」ことです。


同じ仕事でもこうして自分の手でルールを作り、自分で立てたプランなら納得感をもって取り組めるのです。


そうして仕事に没頭し、仕事を好きになるのです。

逆に言えば、仕事が嫌いだと思っている人はただの経験不足なのです。


③ 働くことは生きること。僕らは、自らの生を充実させるために働くのだ。



多くの人は給料を我慢と引き換えに受け取る対価だと思っています。しかしそれではお金というものを色眼鏡をかけて見てしまいます。


それに仕事とは人生で最も多くの時間を投じるもののひとつなのに、それを我慢の時間にしてしまうのは間違っています。


それでもその状況に甘んじ、なおなにがしかの不自由さを感じている人は少なくないはずです。

しかしこれは時代や環境のせいではありません。


そういう人はその環境に自ら満足してしまい、思考停止しているのです。


確かにその方が楽です。

楽ですが、そうやって思考停止することで人は急速にオヤジ化してしまいます。前に進むことを止め、前例や常識ばかりを口にする心の「オヤジ」になってしまうのです。


そうならないためには、とにかく何事も自分の手で選ぶこと。

常に満足せず、自分の頭で考える。


仕事でも同じことが言えるでしょう。

そうやって自分で考え、工夫し、没頭することで仕事を好きになり、人生の多くの時間を充実したものにしていくのです。



この本は大きな意味での働き方を通して“堀江貴文”の内面を垣間見られる一冊です。


前半に書かれているご自身の半生を読んでももちろんわかるのですが、この本では一貫して「仕事」と「人生」をテーマとしており、それらを通して「自由」になるための考え方が書かれています。


そしてそのためにはひたすら“ゼロの自分にイチを足す”。

そういう地道な努力、そして考えることと働くことは車の両輪のようなものです。どちらが欠けてもうまく前には進めず、両方とも重要なのです。


演劇界(特に小劇場界)では、「好きな芝居をするために我慢してアルバイトに多量の時間を使う」という人がよくいますが、この本を読んでみるとそういう生き方も何か少しずれているのではないかと思ってしまいます。果たしてそれで本当に充実しているのか、と。


また学びという点についても、芝居には限りませんがどんなスキルも一足飛びに上達したりはしません。


やはりつねに“ゼロの自分にイチを足す”ことが必要なのです。




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