人生読本~20代からの読書日記~: 「未来に先回りする思考法」佐藤 航陽著

2017年9月8日金曜日

「未来に先回りする思考法」佐藤 航陽著

今回の本はこちら。



●書名・・・未来に先回りする思考法
●著者・・・佐藤 航陽

社会が変化する”パターン”を知り、それを読める者が未来に先回りすることができる


いわゆる「成功者」と呼ばれる人たちは、その多くがこの”未来に先回りする思考法”を身につけています。

中には純粋に運だけでなる人もいるのでしょうが、この”未来に先回りする思考法”を身につけていなければ継続的に成功し続けるのは難しいでしょう。

成功の種は、今まさに盛り上がっている所にあるわけではありません。
今はまだそれほどではなくとも、社会の変化にともないいずれ盛り上がるであろう場所にあります。

そういう場所をいち早く見つけ、適切なタイミングで自分がそこにいることで成功することができるのです。


社会には変化する時の”パターン”があります。

これは時代が変わっても不変なので、それを見抜くことができれば次に何が変化するのか、未来に何が起こるのかを先回りして知ることができるのです。


”変化”とはテクノロジーによってけん引される


社会の変化とは、主にテクノロジーによって引き起こされます。

テクノロジーといっても別に難しいものではなく、古代の人類が大きな進化を遂げるきっかけとなった石器などの道具もテクノロジーです。

支配階級が独占していた知識や知恵をみんなで共有できるようになった紙や文字もテクノロジーです。

こうしたテクノロジーが浸透することで、常に社会は変化していきました。

そしてテクノロジーには決まった”変化のパターン”となる3つの本質があります。

それは

「人間を拡張するものであること」
「いずれ人間を教育し始めること」
「掌からはじまり、宇宙へと広がっていくこと」

この3つです。

このパターンを見極めることができれば、未来に先回りすることが可能となるのです。


電気からインターネットへ


あらゆるテクノロジーが、上記のパターンに当てはまります。

例えば現在我々の生活を支える大きな力となっている「電力」。

これも元々は水車や蒸気機関などと同じ、人間の動力の拡張でした。

徐々に社会に電力が浸透してくると、影響力が大きくなるため今度は電力を中心に物事を考え始めます。
夏の電力不足への注意喚起などがわかりやすいでしょうか。

そして最初は人間の周りで使う動力というだけだった電力も、最終的には宇宙へと拡大していきます。
ロケットにももちろん使われていますし、衛星などは人間がかかわらなくても電力で動いています。


そして現在では電力に変わり、コンピュータやインターネットが同じように広がりつつあります。

もともとは高性能な計算機として、人間の頭脳の拡張するために作られたコンピュータも、インターネットにつながり今では日本中に浸透していきつつあります。

コンピュータというと持ってない人もいると思うかもしれませんが、スマホならもう大半の人が持っているのではないでしょうか。
スマホも、ただの電話ではなく超小型コンピュータです。

それに自分の物以外でも現在はインターネットにつながっているものが多いので、本当にコンピュータやインターネットと無関係だという人はほとんどいないでしょう。

世界規模で見ればまだまだ数十億人の人がインターネットに接続できる環境にないので伸びしろはありますが、それでも徐々にインターネットも社会に浸透し空気のような存在になっていくでしょう。

そしてあらゆるもののデータをインターネットを経由して集めることができれば、そこからまた社会は変化していくのです。


まとめ


社会には決まった変化のパターンがある。

そしてその変化とは、テクノロジー(今は主にインターネット)によってけん引される。

このパターンを見抜けた者だけが、未来に先回りすることができる。


この「未来に先回りする思考法」には他にも政治や国の成り立ち等、さまざまな角度から社会の変化について書かれています。

しかしどのような変化も大本は一緒で、必要性がありシステムやテクノロジーが生まれ、それらが成熟することによってより大きな変化へとつながっていきます。

変化のサイクルはこれからどんどん短くなって行きます。

これまでは数世代にわたって起きた変化が、これからは数年で起きることも不思議ではありません。

この「未来に先回りする思考法」はこれからの世界でこそ、必要とされる考え方なのです。





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