●書名・・・メモの魔力 The Magic of Memos
●著者・・・前田 裕二
メモという魔力が人生を動かす
著者は動画配信サービスのshowroomを作った前田裕二さん。
自他共に認める“メモ魔”だそうで、普通の人が一ヶ月かけて書く量のメモを一日でとるほど普段からメモを書きまくっているそうです。
そんな“メモ魔”前田さんはこの本で、メモをすることを生き方にまで昇華することで誰でも己の人生や世界さえも動かし得ると書いています。
メモすることで知的生産性が増し、能力が向上し、自己理解が深まる
メモをとることの大きな効果としてこの本では
- アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
- 情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)
- 相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
- 話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
- 曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
以上の五つを上げています。
メモをとれば記憶する分の脳の容量が空きより本質的なことを考えることができるようになり、アイデアの種を求めてあらゆることにいままで以上にアンテナを張るようになり、メモという文章で表現するためにより理解しようと努力し言語化する習慣がつきます。
これらはどのような人にも重要なスキルであり、またこれらのスキルを高めることで今まで以上に己の人生に影響を与えることができるようになります。
そのために前田さんはこの本の中で、次のようなメモの取り方を紹介しています。
「ファクト(事実)→抽象化→転用」という最強のフレームワーク
前田さんはメモ帳やノートなどを大きく3分割して次のような内容をメモしていくそうです。
- ファクト(事実)…客観的な事実。その時目にしたものや感じたこと。
- 抽象化…ファクトに書いた具体的な情報を受けての気付きや他に応用可能な法則。
- 転用…抽象化によって導き出された気付きや法則を他のことに応用したアイデア。
このようにどんな事柄も抽象化しその本質的な法則を見出し、それを転用することで様々なアイデアを生み出すことが出来ます。
このフレームワークは自分の外にあるものだけでなく、もちろん自分自身の感情などについても同様に気付きを得るきっかけにすることが出来ます。
まとめ
気付いたことを何でもメモしその本質を抽象化する。
抽象化して得た情報をもとに他のことに転用することで様々なアイデアを生み出したり自己分析を深めたりする。
深い自己分析により本質的に自分のやりたいことを見つけ、それを実行するためのアイデアを様々なことから得ることが出来れば、おのずと人生は動き出します。
それはきっと、夢を叶える原動力になるはずです。
そしてメモには、それを可能にする“魔力”が秘められている。
前田さんはメモの書き方を通して、多くの人が夢を叶える手助けをしてくれているのだと思います。
その熱い想いを、是非この「メモの魔力」を読むことで感じてみてください。
そしてペンとノートを持ち、メモしてください。
それが必ず、人生を動かす第一歩になります。
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「人生の勝算」前田 裕二著
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