人生読本~20代からの読書日記~: 茂木健一郎
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2017年2月5日日曜日

「結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方」茂木 健一郎著

今回の本はこちら。

 


●著者・・・茂木 健一郎著

●価格・・・1300円+税


脳科学者の茂木健一郎さんの著書です。


何か行動を起こす必要があるときに、ついぐずぐずしてしまい先延ばしにしてしまうことは誰しもあることだと思います。

そんなときはすぐに行動できない自分に嫌気がさしてしまったりもしますが、茂木さんはこれを「脳の正常な働き」だと言っています。


我々は子供の頃から「あれをやってはいけない」と言われたり、経験が増えると「常識的に考えると」などと思いまず考え込むことから始めたりします。

これらの習慣が正常に発揮され、人が何か行動するときに脳の抑制になってしまうのです。


つまり普通の人は「すぐやることが苦手」なのではなく、「脳の抑制の外し方を知らない」だけなのです。


そしてこの「脳の抑制の外し方」は、少しずつ習得し、習慣にすることができます。


この「結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方」には、脳の抑制を外し様々な場面で「すぐやる」ことができるようになる為の練習方法や習慣がたくさん載っています。


脳科学の立場から見る「すぐやる」方法とは、いったいどんなものなのでしょうか?


① 目の前の努力を「頑張る行為」と意識せず、何も意識せずに行えるよう「習慣化」することが成功への近道


人が「頑張る」と意識したときに活性化する脳の中の「努力する回路」とでも言うような場所は、エネルギー消費がとても激しいのだそうです。


消費が激しいので、もちろん習慣化や継続して行うことには向いていません。


なので、「努力」にあたる行動をあまり「頑張る」と意識しないでも行えるような習慣づくりが非常に大切になります。


また冒頭にも書いたように、日本人は根がまじめなのでどうしても「常識的に考えると…」などと考えてしまいすぐに行動に移せない傾向があります。


いくらこれは脳が正常に働いているからだと言っても、このままではなかなか結果を出すことはできません。


これらの抑制を外しすぐ行動できるようになるためには“あまり深く考えないこと”。


考えすぎて動けなくなったり無駄にエネルギーを使うくらいなら、深く考えず軽やかに結果につながる行動をしてしまいましょう。


集中し努力するということは、ただ根を詰めればいいというものでもないのです。


② 1日1回、人生で一番のプレッシャーをかけてみる


「すぐやる脳」になるためには無駄なエネルギー消費を削ることに加え、脳自体の性能をあげる、つまり成長させることも欠かせません。


脳は負荷をかけることで成長します。

しかも易しいものよりも「内容が難しい」という負荷のかけ方の方が大きな効果を期待できます。


その負荷のかけ方のひとつが「なんちゃって大プレッシャー」。


全くのウソでかまわないのですが、例えば「これからやる自分の仕事の出来次第で、東京のオリンピック招致が決まる」といったようなもの。


または「自分がもしオバマ大統領だったら」と仮定して行動してみる。

こちらはちょっとした会話もかなり責任重大になります。


こうした負荷をかける内容を毎日考えるのはかなりハードだと思いますが、だからこそ脳の動きが軽やかで創造性に富んだ「すぐやる脳」へと成長するのです。


③ 脳は「自分の課題だ」と実感したときに初めてやる気を出す


人間は一度「やらされている」と受け身に感じてしまうと、脳が抑制されて前頭葉を中心とする「やる気の回路」が働きづらくなってしまいます。


誰しも子供の頃に親に「勉強しなさい」なんて言われてなおさらやる気がなくなりゲームをしてしまった…なんて経験があるんじゃないかと思います。


そういう脳の働き方は大人になっても変わらないもの。

職場で上司の人に指示されて「やらされる」仕事も多いと思いますが、同じように少し憂鬱になってしまうのではないでしょうか。


こういう仕事を減らしてすべて自分発信の仕事ばかりにする、なんてことは現実的じゃありませんが、「やらされている」という感覚を変えることはできます。


つまり、たとえ他人からやらされている仕事であっても、それが自分の成長にどんな意味を持つのかなど、あくまで自分事としてとらえ直すのです。


自分事としてとらえるためには、視点を変えてみる。自律的に行動できるような何かしらの視点を脳に与えてあげることが大事です。


そうやって自分事にすることができれば、脳はやる気を出しやすくなるのです。



どんな分野のことでも結果を出そうと思ったらその前に行動することが大前提です。

つまり、行動がやりやすくなれば必然的に結果も出しやすくなる。


その行動をしにくくする脳の「抑制」を上手に外し、自分だけの「すぐやる脳」をつくっていきましょう。




関連書籍記事
「頭は「本の読み方」で磨かれる」茂木健一郎著
「すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法」菅原 洋平著

2016年7月24日日曜日

「頭は「本の読み方」で磨かれる」茂木健一郎著




●書名・・・頭は「本の読み方」で磨かれる
●著者・・・茂木 健一郎
●価格・・・1300円+税


今回は著名な脳科学者、茂木健一郎さんの本です。


タイトルからもわかるように本を読むことについての本なのですが、読んでみると茂木さんご本人がいかに本や読書が好きかということが伝わってくるような感情溢れる内容になっています。
もちろん専門である脳科学者としての見地から様々な論説や科学的な現象も交えて書かれていますが、一冊通して茂木さんの本への愛が感じられます。


それでは一部、僕が気になった箇所をご紹介します。


①読んだ本の数だけ、高いところから世界が見える。


本を読むとどんないいことがあるのかという質問に対して、茂木さんは「読んだ本の数だけ、高いところから世界が見える」と答えています。


これは読んだ本を足場に例えて、これまでに読んだ冊数を足場の高さ、読んだジャンルを足場の幅と見立て、そこから世界を俯瞰することができるということです。
様々な本を読むことでそれまでの自分だけの世界観からはわからなかった視点から世界を見ることができるようになるわけですね。


これを脳科学的に「脳の側頭連合野にデータが蓄積されていく」とも表現しています。
側頭連合野とはその人の経験をストックする場所だそうで、本を読むことで他人の経験や考え方を自分の経験として蓄積することができるのです。


こうして経験値を増やすことで、様々な視点から世界を見渡すことができるのです。
これまで偉大な発見をしてきた科学者や多くの作品を書いてきた作家なども、みなこのように「巨人の肩に乗って」新たなアイデアを思いついていったのです。


②好きなことにのめりこんでしまうことが、充実した学びを得られるいちばんの近道


茂木さんは子供のころ「蝶オタク」だったそうです。小学生の貴重なお小遣いを使ってマニアックな蝶の本などを買っているうちに徐々に関連する科学の本などにも興味が湧いてきて、そして次第に科学者への道を歩むようになったようです。


日本では「オタク」といえば陰気で人付き合いの苦手な異星人のように思われていることも少なくありません。最近ではすこし変わってきたかもしれませんが、それでもオタクでない人からは多少奇妙な姿に映っていると思います。


しかしオタクとはそういう奇異なものではなく、「好きなことにとことん情熱を注げる人」なのです。


この情熱というのが非常に大切で、楽しいことなら人間はどんどんのめりこみ、学ぶことも苦痛ではなくなるのです。


こうして情熱をもって楽しめることを学ぶことで、自分を輝かせることができるのです。


③言葉には経済価値がある


言われてみれば当然なのですが、いい文章はありとあらゆるスキルと比べても圧倒的なお金を生む力があります。種類は違えど世界中の人間のほぼ全員が言葉を使って生活しているのだから当たり前ですね。しかし当たり前だからこそ、忘れがちなことでもあります。


ここで言ういい文章を書くにはもちろんいわゆる「文章力」が必要なのですが、この文章力も様々ないい本を読むことで磨かれていきます。


最近ではこのブログのようにネットで文章を書いたり読んだりすることも多いと思いますが、ネットの文章ではやろうと思えば簡単にコピー&ペーストで切り貼りできます。
こうして文章を書けば効率的だし専門的な内容も簡単に書けるかもしれませんが、やはり自分の頭から文章を絞り出さなければ自分の文章力は磨かれません。


効率が悪くても負荷をかけへとへとになりながら文章を書くことで脳は喜び、成長していくのです。






この本の最後の章では茂木健一郎さんおすすめの本が10冊厳選されて紹介されています。
今後の読書の参考に、さらなる読書体験を広げていってはいかがでしょうか。





「結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方」茂木 健一郎著