●書名・・・自分を操る超集中力
●著者・・・メンタリストDaiGo
今回はメンタリストDaiGoさんの「自分を操る超集中力」という本です。
DaiGoさんによると集中力というのは、まず脳の前頭葉に一定の量があり何か「これにしよう」とか「こっちの方がいいかな」などの”意思決定”をするたびに消耗していき、眠って休むことでまた一定の量が回復するというゲームなどでいうHPやMPのようなものだそうです。これを"ウィルパワー"と言います。
つまり日常でふとやる気がなくなりいわゆる集中力が切れた状態というのはこのウィルパワーを使い切った状態なのです。
そしてこのウィルパワーは鍛えて増やすことができます。
つまり「ウィルパワーを増やし」また「ウィルパワーを節約する」という公式で集中力を鍛えることができ、より精力的に活動することが可能になるというわけです。
ではこの本から今回は「節約する」「増やす」「回復する」という3つの観点それぞれで気に入った個所をご紹介します。
①「節約する」→"習慣化"
人はなにか新しい活動をするとき前頭葉のウィルパワーを消費してその物事を処理していきます。しかしこれが習慣化されるとその活動の処理は小脳に移されウィルパワーを消費しなくなります。そうして余ったウィルパワーをさらなる活動の習慣化に使うという好循環が生まれ、活動の幅を広げていくことができます。また人は行動そのものではなく「意思決定」によってウィルパワーを消費していくので、日常的に行うことに関しては習慣化して極力意思決定の回数を減らすことでウィルパワーを節約することができます。
②「増やす」→"瞑想"
運動をしたり姿勢を正すことでもウィルパワーを増やすことはできるのですが、ぼくがこの本の中で特に気になったのはこの瞑想です。瞑想といっても難しいものではなく、5分程度床か椅子に姿勢を正して座り、目を閉じて自分の呼吸(7秒吸って7秒吐く)に意識を集中させるだけです。慣れてきたらもっと長い時間にしてもいいのですが、瞑想をすることによって集中力や注意力が向上し脳の質まで向上するようなのです。
僕自身以前ヨガをやっていたときこの瞑想のようなことをやったことがありますが、確かに終わってから頭がかなりすっきりしていて心も落ち着いていたのを思い出します。
ほんの短い時間でいいので、日常に瞑想を取り入れることで日々の生活に好循環を生むことができるでしょう。
③「回復する」→"睡眠"
細かい回復の方法としてはパワーナップという仮眠のようなものや目の周りの筋肉を休ませることでも集中力は回復しますが、やはり一日使ったウィルパワーを回復させるにはしっかりした睡眠が欠かせません。睡眠といってもただ寝ればいいのではなく、その時間が重要で夜の22時から午前2時までの間に深い眠りに落ちたかどうかでその日の睡眠の質が決まるそうです。
学生のころ、この時間に成長ホルモンが一番出るから早く寝なさいと言われていましたがこれは脳にも良い影響を与えるようです。
それに人間の脳は寝ている間に回復し学んだことを記憶に定着させているので、良質な睡眠をとることで良質なインプットを促すことができ、朝起きたときにはウィルパワーも全回復しているという最高の状態で目覚めることができるのです。
まとめ
これらの他にもこの本には様々な具体的な方法が載っているので、ひとつずつでも実践していけば徐々にウィルパワーが増加し今の自分には想像もできないような生産性で日々を過ごすことができることになるでしょう。
世の中にはいろんな方法論や考え方がありますが、なにより大事なのはそれらを実際行動に移したり思考する集中力。
ここをしっかり鍛えて、さらなる自己練磨を目指したいものです。
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