●書名・・・本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方
●著者・・・堀江 貴文
ホリエモンこと堀江貴文さんの2015年の著書です。
堀江さんは他の著書でも"次々に行動すること"や"時間を最適化すること"の重要性を説いていますが、この「本音で生きる」では読者に対しそれらをより強力に主張しています。
他人に気を使って自分の人生をないがしろにするのはもったいない
この本は「本音で生きる」というタイトルですが、では逆に「本音では生きられない」とはどういうことでしょうか。
「本当は言いたいことがあるんだけど、嫌われたらいやだから言わない」
「こんなことしたら周りからどう思われるか気になるからやれない」
このように周りのことを気にしていたり
「やりたいことがあるけれど、時間がないからできない」
「自分にはきっと才能や素質がないからできない」
というように自分自身で制限を設けてしまうのも、自分の"本音"を自分で隠してしまうパターンです。
しかし。
はたしてこのように生きて、何かいいことがあるのでしょうか。
たとえ周りのことを気にしてその時は人間関係に波を立てずに済んだとしても、その時気になったことややりたいことを放置してはモヤモヤしたままです。
これでは、この後もずっとこのモヤモヤを引きずることになりいいことはありません。
自分にとって一番大事なのはまさに自分自身の人生のはず。
他人のことを気にしすぎて自分の人生をないがしろにするのは、とてももったいないことなのです。
この世で最も貴重な資源は時間
時間とは、いうなれば人生そのもの。
お金で時間を買うことはできませんが、時間をかければお金を稼ぐことは簡単です。
(間接的にお金で時間を短縮してほかのことに振り分けることはできますが、実際に自分の一日や寿命を延ばすことは不可能です)
しかし時間は、何かをしても"しなくても"自動的に流れ去ってしまいます。
一日は誰しも平等に24時間。
平均寿命も同じ国の人間なら大体同じです。
むしろ病気や事故で短くなることすら珍しくありません。
このように時間とは、有効に使えば何でもできる代わりに誰しも保有量に上限がある(そして増やすことはできない)とても貴重な資源なのです。
この最も貴重な資源を、他人に気を使ったり自分で言い訳することで無駄にしていいわけがありません。
時間を無駄にしないために必要なもの。
それが「本音で生きる」ことなのです。
何か無駄や面倒なことを見つけたら、それを解決する手段を考えることを習慣にしてしまう
時間の無駄をなくすためにはどうしたらいいか。
問題の種類によって解決策はそれぞれ異なるでしょうが、大事なのはその"解決策を考える"ということ。
何か面倒なことがあっても解決しようとせず仲間内でずっと愚痴を言っているような人たちがいますが、堀江さんはこういう人のことを「オヤジ」と呼んでいます(年齢は関係ありません)。
こういう「オヤジ」になるのは何としても避けなければなりませんし、原因をただ周りのせいにして何もしようとしなかったり言い訳をして行動しないのもいけません。
これではいつまでたっても自分の時間を最適化し、やりたいことをやることなどできません。
ここでもやはり「本音で生きる」ことが重要になってくるのです。
まとめ
人間とは社会的な生き物ですから、生きていくうえでどうしても他人という存在が必要になります。
しかしここでその他人の目ばかり気にして動けないといっていると、肝心の自分の人生をないがしろにすることになってしまいます。
そんな風に生きていては楽しくもないでしょう。
それに自分を犠牲にすれば、本来自分が周りに与えられるはずだった価値を与えることもできなくなり社会にとってもマイナスになってしまいます。
これからは個人が価値を発揮して生きていく時代。
周りの目を気にして行動するスピードを落としてしまってはいけません。
それぞれが自分の価値を発揮して、自分の人生をしっかり生きるためにも「本音で生きる」ことが必要なのです。
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