人生読本~20代からの読書日記~: 働き方
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2019年3月30日土曜日

「マンガ版 「好き」を仕事にして生きる」堀江 貴文著

今回の本はこちら。




●書名・・・マンガ版 「好き」を仕事にして生きる
●著者・・・堀江 貴文

この本では“文章で書かれた通常のビジネス書のような部分”と“マンガで描かれたストーリー”の二種類の内容が交互に構成されて書かれています。

マンガ部分は主人公である寿司屋の息子が事故に遭い最近流行りの(←)異世界転生をするところから始まります。

“好きなこと”を武器にしてブルーオーシャンを目指せ!


主人公は最初、非正規の武器商人として転生します(7割がたこの設定が気に入ったという理由でこの本買いました←)。

しかし転生した世界では町に武器商人が溢れ、しかも良い商品を独占している正規の(そして強欲な)武器商人も存在して完全なるレッドオーシャンと化しています

ここで主人公はジョブチェンジ(転職)をしブルーオーシャンに飛び込むことで道を切り開いていくのですが、これは現実でも重要なキャリアの進め方です。


堀江さんはいろんな働き方を<市場>と<収入>という二つの軸を基準にしたマトリクスを使い

A:メジャーで高収入
B:マイナー・ニッチで高収入
C:マイナー・ニッチで低収入
D:メジャーで低収入

の四象限に分けて説明しています。

これまでの価値観ではみんながメジャーな市場で働こうとするので、上記の区分でいうとDから始まってAを目指します(ゆえにメジャーなのですが)。

しかしそうするとライバルが多い上にAには全国的にも有名な大御所がすでにポジションを占めているので必然的にあぶれる人がほとんどになってしまいます。


そこで、この本の中で堀江さんが勧めているのは

D→C→B

の順番で自分のキャリアを進めていくことです。

CとB、つまりマイナー・ニッチな市場を目指すということです。

マイナー・ニッチと言っても、インターネットで世界のどこでも瞬時につながることが出来るようになった現代においてはそのマイナー・ニッチが十分な大きさの市場を形成しているので高収入を目指すことができるのです。


「好き」を濃縮させれば、自分だけのニッチな分野を攻められる


マイナー・ニッチを攻めるにしても、なぜ「好きなこと」なのか。

それは、好きなことであればこそ多少の困難に直面しても努力や工夫を続けることが出来、結果的に強力な自分だけの武器を作ることができるからです。


たとえニッチな特技を持っていたとしてもそれがルーティンから得られた特に好きでもないことなら、他人に真似されたりするとすぐにやる気を失ってしまいます。

その点もともと自分の好きなことであれば負けん気が起きるかもしれませんし、そもそも好きでやってることなので他人のことなど気にしなくなります。

そうして努力や工夫を続けているうちに差別化にもつながり、さらに独自の魅力を発揮していくことになるのです。


スイーツ評論家→コンビニスイーツ評論家→コンビニアイス評論家


例えば、スイーツを食べて感想をSNSなどに投稿する評論家になろうと思っても同じようなことをしている人はたくさん存在します。

このレッドオーシャンで戦うのはかなり骨が折れるので、分野を狭めてコンビニスイーツに限定してみます。

これでもまだ分野が大きすぎるので、さらにコンビニで売っているアイスに限定してみる。

ここまでくればもうかなりニッチになってくるので、ライバルの少ないブルーオーシャンで戦うことが出来ます。

これは堀江さんのYoutubeチャンネルにも時々出演しているアイスマン福留さんという実在する人のことで本の中にも出てくる例ですが、アイスマン福留さんはこうして自ら“コンビニアイス評論家”と名乗り活動することでそのマイナー・ニッチ分野で頭角を現し、今では逆に自分がメディアからインタビューされるなど結果を出しています。


まとめ


堀江さんの著書はどれもこれからの時代に重要な考え方が書かれていますが、今回の本は読んでいて働き方という軸を中心にいろんな本で書かれている内容が集約していくような“流れ”を感じました。

そしてマンガ部分で主人公が転生しその世界でのキャリアを進めていくことで、この“流れ”が物語に沿ってスッと頭に入ってきます。


「好き」に没頭しブルーオーシャンに飛び込み、その中で地道に活動し足し算を続けることで結果を出し、生きていく。


インターネットが発達し諸々のハードルが下がった今こそ、「好き」を仕事にして生きるべきなのです。


追記:

すげー個人的にマンガ部分の続きだけでも是非読みたい。
ただの魔法使いから魔法少女となったティラミスがどう戦っていくのかとかめっちゃ読みたい。
あとモブキャラ達の今後とか。モブキャラの転職でちょっと泣きそうになった←。

気になる人は是非買って読んでみてください。3分の2くらいマンガなので早く読めるし値段も普通のビジネス書より安いし、それでいて内容はこれまでの堀江さんの著書での主張がギュッと詰まっていてお得感があります。

転生した異世界もRPGゲームの世界なので、今までとは違う角度から考えることができビジネス書が苦手な人にもわかりやすい内容になっています(RPG大好きな僕は非常に楽しんで読むことが出来ました)。




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2018年3月13日火曜日

「寝ながら稼ぐ121の方法」ジェームス・スキナー著

今回の本はこちら。



●書名・・・寝ながら稼ぐ121の方法
●著者・・・ジェームス・スキナー


表紙と書名は若干怪しげですが、著者のジェームス・スキナー氏はあの「7つの習慣」を日本に紹介した素晴らしい方です。


「7つの習慣」でスキナー氏は

「私の人生の目的は、世界により良い生き方を教えることである」

と気が付いたと書いていますが、この「寝ながら稼ぐ121の方法」もそんな目的に沿った、「より良い生き方」を教えてくれる一冊です。


水を汲むより川を掘る


稼ぐ、というと一般的に毎日地道に労働してその対価として受け取る”給料”をイメージしやすいかもしれません。

自分の銀行口座を一つの湖に例えると、普段の消費活動がその湖の水を飲むことです。

しかし水は有限なので、いつかは底をつきます。

それでも水を飲まないと死んでしまうので、普通の人はバケツで別の場所から水を汲んできて再びその水を飲みます。

飲み干せばまた汲み、飲み干せばまた汲み…ということを繰り返すことが、一般的に行われている労働と消費のイメージです。

しかしこれでは、私たちはいつまでも苦労して水を汲んでこなくてはいけません。

もちろん地位が上がったり労働時間を増やす(残業する)ことで汲める水の量(給料)は多少増やすことができるかもしれませんがそれにはかなりの時間も労力もかかりますし、なにより今の日本ではその時まで自分が同じ会社にいる保証もありません。


ここで、”寝ながら稼ぐ人”は別の発想をします。

寝ながら稼ぐ人はただ自分の湖から水を飲むのではなく、別の場所から自分の湖に水を引く”川”を掘るのです。

毎日毎日川を掘り、やがて自分の湖に水を供給する川が何本もできると、飲んだくらいではそうそう水は減らなくなり、むしろ増えやすくなるのです。

これこそが、”寝ながら稼ぐ”ための基本となる、重要な考え方なのです。


昨日より今日、今日より明日、楽になっていく


一筋の川を掘ることができれば、その川は自分が別の川を掘っている間も徐々に湖に水を供給し続けてくれます。

これを繰り返していくと、同じ時間をかけて同じ作業量であっても、自分の湖に供給される水の量はどんどん増えていきます。

このように「収入」そのものではなく「収入源」を増やしていくことで、「収入源」からもたらされる「収入」は積み重なりどんどん大きくなっていきます。

自分が生きていくコストをあまり変えなければ、ある時点からはどんどん収入が大きくなり、自分の自由度が増します。

自由になった時間でまた川を掘っていけば、生きるのはどんどん楽になっていきます。

こうして”寝ながら稼ぐ”ことで、「より良い生き方」を実践できるようになるのです。


売るのではなく、リースする


では実際、どうやって川を掘るように「収入源」を作ったらいいのでしょうか。

例えば、ある一つの商品を作ったとします。

この商品を誰かに販売すれば、もちろんその商品の代金という「収入」を手に入れることができます。

しかし再び「収入」を得ようとしたら、また別の商品を作って販売しなければなりません。

これではいつまでたっても自分は商品を作ることはやめられず、自由にはなりません。


ここで、この商品を売るのではなくリースする(貸す)ことにします。

すると、一度リースをして代金を受け取った後にその商品は手元に戻ってきます。

この戻ってきた商品を再びリースすれば、再び代金を受け取ることができます。

これならば、一つの商品で何回も収入を手に入れることができ、立派な「収入源」となるのです。


まとめ


書名の「寝ながら稼ぐ121の方法」の通り、この本では上記以外の例もあと120(!)個も載っています。

ブログの広告収入から不動産投資までその種類は様々ですが、基本的な考え方はすべて「水を汲むより川を掘る」です。

日本人はどうしても労働して対価を得る稼ぎ方に美徳を感じる人が多いですが、その働き方はもはや過去のものになりつつあります。

それにお金というのは労働の対価としてもらうものではなく、価値創造の対価としてもらうもの。

たとえ寝ながらでも稼ぐことができるということは、それだけ持続的な価値を世の中に与えているという素晴らしいことなのです。


この「寝ながら稼ぐ121の方法」の全てとまでは言いませんが、自分に合ったいくつかでも試して、自分の湖に続く川を掘りましょう。

そうすることで自由度が増し、「より良い生き方」を実現することができるのです。




関連書籍記事
「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」佐藤 航陽著


2018年1月29日月曜日

「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」リンダ・グラットン著 池村 千秋訳

今回の本はこちら。



●書名・・・ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
●著者・・・リンダ・グラットン


これからの「良い未来」を選び取るために、我々は"働き方の3つのシフト"を行わなくてはならない


昨今のテクノロジーの進化や社会の発展には目を見張るものがあります。

しかし、この社会の変化に対しただ受け身の態勢でいたのでは、未来は暗く悪い方へと変化していってしまいます。

逆に良い未来に変化させていくためには、我々がこれまでの働き方をシフト、つまり変えていかなくてはなりません。

そのシフトとは

  1. ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
  2. 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
  3. 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

という、3つのシフトです。


ではなぜ、これらのシフトをする必要があるのでしょうか。


テクノロジーの進化や社会の変化により、未来の生活が変わっていく


未来が変化していく要因は主に5つあります。

  1. テクノロジーの進化
  2. グローバル化の進展
  3. 人口構成の変化と長寿化
  4. 社会の変化
  5. エネルギー・環境問題の深刻化

過去から現在に変化した時にもこの5つの要因は作用しましたが、今後はさらに早いスピードかつ世界規模で影響を及ぼしてきます。

例えば、テクノロジーの進化として最近ではインターネットの普及が大きなものですが、これによりグローバル化も進みましたし社会のスピード感が急に速くなりました。

また、エネルギー問題は世界の喫緊の課題ですし、今後の生活にも大きく影響してくるでしょう。

これらの要因により変化していく社会で、より良い未来を選び取るためには先に紹介した"働き方の3つのシフト"が必要になってきます。


同じ要因から別の未来が待っている


未来が変化していく要因からどんな結果が予想されるのでしょうか。

例えば将来テクノロジーの進化によりネット通信はより容易なものになり、AIによる言語の同時通訳も進むでしょう。

さらにエネルギーの枯渇により消費量が制限され、車や電車による移動もかなり高コストになると予想されます。

これらのことから未来では、家に居ながらにしてネットを通じ世界中の人と仕事をする人が増えていくでしょう。

これは簡単かつ低コストで世界中の専門家とコミュニティを作れる反面、下手をすると各個人の生活がとても孤独で寂しいものになる可能性もはらんでいます。

このようにいくつもある未来の可能性の中で、自らの意思で「良い未来」を選び取ることが重要になってきます。


まとめ


これからの社会はこれまでよりもさらに大きく変化していきます。

そして様々な可能性がある未来の中で「良い未来」を選び取るためには、「働き方の3つのシフト」が必要になってきます。
  1. ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
  2. 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
  3. 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ
これらのシフトを主体的に行うことで、より「良い未来」を選ぶことが可能になります。


この「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」では、これら働き方の3つのシフトや未来が変化する5つの要因についてかなり詳細に書かれています。

また、この変化を含めたいくつもの未来を、2025年におけるいろんな国の架空の人物の生活を紹介することでわかりやすく説明しています。

架空といっても、どれも今の世界から続いた現実味のある予想ばかり。
自分のこれからの生活にも大いに参考になるものばかりです。


未来は誰の前にも広がっていますが、ただ漫然と迎えるだけではそこには暗い未来が待っています。

大事なのは選択肢をよく理解し、自分で主体的に選び取っていくこと。


この本はその主体性の重要性やいま世界で起こりつつある変化も理解しやすくなる、この時代の変わり目に必読の1冊です。